SSブログ

台湾は坪林の烏龍茶 [地域興し]

台北からちょっと行ったところに坪林(ピンリン)と呼ばれる山間集落がある。ここは、台北の人にとっては絶好のハイキング・コースであるらしく、我々と同じバスには多くの中年ハイカーが同乗していた。この坪林は、またその急峻な地形を活かした烏龍茶畑がある。ここでゼミ生と国立台湾大学の学生とで協働して、ある有機農業栽培をしている烏龍茶の茶摘みをした。台湾の固有種の鳥として、ブルー・マグパイという鳥がいる。中国名では山娘という鳥なのだが、この鳥を保全するためにも有機農業を維持したいということで、台湾野鳥の会も、この烏龍茶の有機農業栽培を積極的に支援している。したがって、このプログラムは台湾野鳥の会のバックアップのもとに実現したのである。学生達は、茶摘みをした後、烏龍茶の発酵、そして袋詰み、パッケージのデザインを行い、最終日は国立台湾大学のキャンパス内で販売までもした。さて、そこで気づいたことの一つとして、台湾の烏龍茶(我々が販売したのは東方美人茶)は、本当に高く売られているということである。特に有機農業、手詰みだと相当の高級品なのである。また、台湾のビジネスマンが中国でビジネスの話をする時に持って行く手土産の一番人気がこの烏龍茶なのである。というのは、中国本土の烏龍茶は農薬まみれで一番茶どころか二番茶も危ないのでそのまま捨てるような状況にあるからだそうだ。それに比して、一番茶から飲める台湾の有機の烏龍茶は彼らからすると、大変有り難いもののようなのだ。いやあ、日本人とかだと一番茶が最も好まれるから、それを知らずに中国本土の烏龍茶を一番茶から飲んでいたら身体に随分と危険だ。でも、つくづく思うが、この坪林の烏龍茶はとても美味しい。利尿効果も強烈だし、便通もよくなるし、そして美味しく、なかなか素晴らしいお茶であると思う。

IMG_3232.jpg
nice!(1) 
共通テーマ:日記・雑感

nice! 1