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吉野口から吉野までの近鉄列車の車窓はまるでヨーロッパのような趣がある。 [都市デザイン]

吉野を訪れる。初めてである。近鉄列車で行った。吉野口を出ると、列車は単線の急勾配をのぼっていく。ちょっと山岳列車の趣である。それからは、ずっと山道を走っていくのかという私の予想に反して、列車は紀ノ川の河岸段丘を走っていく。吉野口からすぐの福神駅はドイツもどきの木組みの駅舎があり、周辺も趣味の悪いニュータウンであったりしたが、その後は紀ノ川の美しい谷間を走っていく。非常に味わいのある山間の景観が展開し、ヨーロッパの田園地方を走る鉄道からの車窓と比べても遜色がない。吉野のような山深いところまで鉄道で行けるというのは相当の贅沢である。これは、ドイツやスイスだと比較的できるが、あまり他の国ではできないことを日本人は理解し、このような鉄道資産があることに感謝するべきであると思う。箱根が外国人の人気スポットであるのは、箱根登山鉄道の存在が大きいのである。そういうことをもっと理解すべきだと勝手に思ったりする。

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タグ:近鉄
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