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東京事変のライブ・ツアー2011ディスカバリーの初日に行く [ロック音楽]

東京事変のディスカバリー・ツアーが9月30日から始まる。というか林檎ファンの私は初日に訪れる。初日は、なんと府中である。府中の森芸術劇場という、おそろしく不便なところでこのツアーは幕を開ける。その理由は不明だ。ちなみに、その説明はコンサート中でも一切されなかった。府中の森芸術劇場は初めて訪れた。小さいホールをイメージしていたら結構、大きくてびっくり。旧渋谷公会堂や神奈川県民ホールなどより遙かに大きい。私の席は17列目。結構、ステージが近くて嬉しい。

さて、ディスカバリー・ツアーということで1曲目は当然「天国へようこそ」。いきなり、バイキングのビッケのような角が二つ生えたような帽子を被って林檎嬢は登場する。相変わらず、貫禄があり舞台映えして、ほれぼれする。その後は「大発見」のアルバムを中心にコンサートは進んでいく。「空が鳴っている」、「風に肖って行け」。初日ということで、林檎嬢も気合いが入っているかと思ったが、なんか気合いは入っていないような印象を受ける。さらに、4曲目の「海底に巣くう男」では音を外している。彼女がコンサートでこんなに音を外しているのは個人的には初めてだ。これはちょっと意外で驚きだ。他の楽器の音が聞こえていないのか、などと余計な心配をする。5曲目で「カリソメ乙女」とようやく「大発見」以外の曲。また、ほとんどMCはせずにたんたんとコンサートを進めていく。いつもは、もうMCを含めてそのエンタテイナーとしてのプロ根性に感心する私であったが、今日はどちらかというとツンツンしたままである。その後は、また「大発見」の「禁じられた遊び」、「恐るべき大人達」。この2曲は、あまり評価していない「大発見」アルバムの中ではフェイバレット・ソングなので、ちょっと個人的に盛り上がってくる。そして、新曲の「ハンサム過ぎて」。次は「かつては男と女」。ちょっといい感じかな、と思ったところで「某都民」。浮雲、高音を出すのが辛そう。一葉、声が今ひとつ。林檎嬢、またまたちょっと音を外している。ちょっと、白ける。この『娯楽』に入っている今ひとつの曲は、昨年のウルトラCのコンサートでも演奏していた。メンバーは気に入っているのかもしれないが、敢えてこの曲をやるべきかどうかは疑問だ。そして、「秘密」。これは格好いいわあ。少し機嫌が直ったところで「ドーパミント」、「女の子は誰でも」。「女の子は誰でも」ではドピンクの衣装になる。ちょっと可愛い。そして、「歌舞伎」、「ミラーボール」、「能動的三分間」、「電波通信」と昔のアルバムから4曲ほど演奏する。とはいえ、「電波通信」より「絶対絶命」をやってほしかったし、「ミラーボール」よりは「キラーチューン」でしょう!「歌舞伎」よりは「化粧直し」というか、「落日」を演奏して欲しかったなあ。まあ、そういう私の不満をよそに、再び「大発見」へ。「絶対値対相対値」、「電気のない都市」ときて、亀師匠的メロディー炸裂の「21世紀宇宙の子」で終了。ここまでは今ひとつ。しかし、アンコールで盛り返してくれると期待する。まあ、ファンですから。さて、アンコールでは、林檎嬢はインディアンの酋長のようなど派手な格好で登場する。「カーネーション」、「夜明けのうた」をしんなりと歌って、「OSCA」そして「群青日和」。群青日和でようやく、なんか来たことが報われたような気分になる。そして100分ほどのツアーは「新しい文明開化」で幕を閉じた。

個人的には一番、盛り上がったのはアンコールの4曲目の「群青日和」、それと「21世紀宇宙の子」、「能動的3分間」、「恐るべき大人達」、「秘密」、「女の子は誰でも」、「電気のない都市」はちょっと聴いていて嬉しい気分にさせてくれた。

パフォーマーとしての林檎は相変わらず流石。そして浮雲も格好いいわあ。逆に、格好悪いからお願いだから止めてくれ、というのがギターを弾く伊澤一葉である。あんなにキーボードを弾いている時は格好いいのに、ギターを弾いている時はださすぎる。林檎や浮雲が直立不動のように弾いている時、やたらに身体を前後させて揺らすし、ギターを弾いている時に顔を上げる時のだらしなさ。ルックスがいいのにギターを持たせると格好悪いという典型例である。逆に、もう林檎のギターを弾く姿は格好いいわあ。ピート・タウンゼントのようだ。私は一葉を応援したいので、このダサイ動きは是非とも改めてもらいたい。

ということで、初日ということで過度の期待をしていたこともあるが肩すかしを食らった気分である。今回のツアーは、まだ二回ほどチケットを持っているのだが、徐々に乗ってきてもらいたいと願う。それと、出来れば選曲もちょっと変えてもらえているといいのだが。


大発見

大発見

  • アーティスト:
  • 出版社/メーカー: EMIミュージックジャパン
  • 発売日: 2011/06/29
  • メディア: CD



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