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ドイツ鉄道への怒り(2) [ドイツ便り]

ベルリンからドルトムントまでドイツ鉄道で移動して、酷い目にあってから1週間も経たないで、まだドイツ鉄道に酷い目に遭わされた。ケルンからメッドフェン・グラッドバッハに向かう途中にあるユーヘンという褐炭の露天掘りを見にドイツ鉄道を利用したのだが、ユーヘンの一駅前で架線が故障したために、我々の乗っていた列車が止まった。さて、そこで振替輸送のバスが運行されたのだが、遙かに容量が少ない。その結果、最初のバスに乗ることができなかった。20分で次のバスが来ると言われたが、来たのは40分後であった。バスが現れると、ドイツ人達は人を押しのけてバスの乗車口に殺到。この醜さは日本でもなかなか見られないような気がする。私もお尻をわざとぶつけられたり、ドイツ鉄道の職員に押されたりしたが、闘争モードでバスに乗り込んだ。しかし、二人の学生は入ることを拒まれ、結局、乗ることができず、彼らは露天掘りを見損ねた。

ここで問題としたいのは、ドイツ人のお行儀の悪さというよりかは、架線の故障で運行が停止されたのであれば、しっかりと振替輸送のバスをも運行させるように対処することであるし、バスを待っている人達を整理するように駅員が配慮したりするべきことだ。鉄道の運行停止ということに関して、あまりにも無責任である。

今回はベルリンやエッセンなどで都市計画関係者のお話を聞き、いかに脱自動車に力を入れているかが理解できたのだが、脱自動車の鍵である公共交通の要であるドイツ鉄道がこんな酷い状態であると、とてもではないが脱自動車は進まないのではと思ったりする。私のドイツ鉄道の気に入らない点は、人に対してまったく敬意がないことである。このような不愉快な思いを二度したら、自動車嫌いの私でも自動車を利用すると思われる。

しかし、こんな駄目駄目な国でも脱原発に突き進めている。日本もフクシマ原発事故のような、かけがえのない土地を半永久的に汚染するような事件さえ起こさなければ、相当、しっかりとした国として存続できると思われるのだが、原発を推進させようとしているのであれば、このめちゃくちゃな鉄道しか運行できないような国、ドイツにも大きく劣る。本当に日本人には、この点に関しては、目を覚ましてもらいたい。

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