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ドイツ鉄道への怒り(1) [ドイツ便り]

以前、ドイツに1年ほど住んでいたことがある。デュッセルドルフというライン川沿いの豊かな生活環境を有した都市である。そこでは、自動車を購入せずに、おもに公共交通を利用して移動した。仕事場がドルトムントという結構、離れた都市にあったこともあり、ドイツ鉄道は多く利用した。そして、多くの不愉快な思いをさせられた。

さて、今回、学生を連れてドイツに二週間ほど来ているのだが、ドイツ鉄道のひどさには慣れている私であっても、怒りを覚える事件が二つあった。ということで二回にわたり、このドイツ鉄道の悪辣さを記したいと思う。

まずはベルリンからドルトムントへ移動するときの事件である。我々のホテルは中央駅のそばであったが、この日はベルリン対ドルトムントの試合がドルトムントで行われるので、ベルリンからドルトムントへ多くのサッカー・ファンが移動することが予測された。そのため、中央駅からわざわざ始発駅の東駅まで移動し、そこで席を確保しようとした。しかし、なんと座席予約を示す点灯板がすべて「予約」になっている。そんなバカな話はないだろう、と学生にどこでもいいから座らせたら、中央駅でどかどかファンが入ってきて、我々が座っている席は予約しているから、どけと言ってくる。

さて、これはもしかしたら全部の座席が本当に予約されていたのか、と思ったのだが、車掌に聞くと、予約システムが故障していたから、とりあえずすべての席に予約の点灯をしたとの話。つまり、我々が座っていた席は、不運にも本当に予約されていた席であったのだが(テーブル席に座ってしまったということもある。テーブル席は一番早く予約されるのだ)、他の席であれば座れていたのである。これは、あまりにも酷い。特にわざわざ東駅に出向いた労がすべて水泡に帰す。

結局、ベルリンからドルトムントまで3時間以上、多くの学生が立ちっぱなし。しかも、ベルリン・ファンの狼藉を耐えての3時間であった。ドイツ鉄道には本当に多く乗ったが、このような苦痛を味わったのは初めてに近い。

タグ:ドイツ鉄道
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