イエスの『ドラマ』は隠れた傑作だ [ロック音楽]
イエスの『ドラマ』をめちゃくちゃ久しぶりに聴く。HMVが15ポイントデーを催したので、大人買いをした時に偶然というか適当に買ってしまったのだが、いやあ久しぶりに聴いて、そのクオリティの高さに驚いた。当時はジョン・アンダーソンとリック・ウェイクマンがいなくなって何がイエスだと思っていたのだが、いやあ、イエスはクリス・スクワイヤーがいれば大丈夫なのだなというのを思い知らされるような質の高さである。私が過小評価しているスティーブ・ハウもこのアルバムで聴く限りは結構、ちゃんと弾けている。プリングオフとハマリングを多様しているプレイはむしろ、結構、ハウ節を奏でている感じで悪くない。まあ、というかバグルズの二人の才能が凄まじく、ジョン・アンダーソンとリック・ウェイクマンの空いた穴をしっかりと補ったということだろうか。どちらにしろ、一曲目の「マシーン・メサイヤ」から最後の曲「ゴー・スルー・ディス」(CDではボーナス・トラックでおまけ曲が入っている)までまったく隙がなく、非常に高品質のプログレ・ロック・アルバムであり、『究極』と同じくらい、『リレイヤー』を上回る質であると思われる。