SSブログ

下北沢をフィールドスタディした後の留学生の感想 [都市デザイン]

先週、留学生たちと下北沢をフィールドスタディしたので、その感想をキーワードでプレゼンしてもらった。まずは、ドイツ人留学生。「Village in the Metropolis」(大都会の村)と表現し、「大都市東京に疲れたら憩いの場所の下北沢に来るといいでしょう」、という旅行会社で使えるようなコピーまで用意してくれた。次はアメリカ人の留学生。「The Wide Treasure Chest」(巨大なる宝箱)と表現し、Fresh(新鮮)、Local Flavor(地元の味)、Mishmash(ごった煮)が魅力であるとした。もう一人のアメリカ人の留学生は「Non Typical Tourist Destination」(典型的ではない観光地)として、多様性やローカリティを魅力として掲げた。フランス人の留学生はパリの「モンマルトル」と同じ雰囲気を感じるといい「Bo-Bo’s Heaven」(ボボ(ブルジョア・ボヘミアン)の憩いの場)と形容した。また、フランス人からすると、このような都市空間は親近感が湧くともいい、決してエキゾチックなものを感じないと付け足した。オーストラリア人の留学生は、オーストラリアの都市であった下北沢のようなところでも土地がふんだんにあるので道幅はずっと広くなると指摘し、そういった点では東京だからこその魅力的な空間であると解説し、そのキーワードとしてはContrast(対比), Hidden(隠れている), Developing(開発途上)であるとした。

総じて、なかなか興味深い観察結果であるが、どの学生も下北沢が特別な価値を有していることは一目瞭然であったようだ。どの学生も地元の友人が東京に遊びにきたら連れて行きたいという。さすが下北沢。その空間価値はワールドクラスである。それにも関わらず、このワールドクラスの空間価値を壊すような22メートル道路を建設しようとする人がまだいるなんて。どうにかしなくてはと思わずにはいられない。

nice!(0) 
共通テーマ:日記・雑感

nice! 0