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押尾語録を検証する [その他]

押尾学の公判は大変、面白い見物であった。2年6ヶ月の求刑は、私的にはすこぶる妥当な判断であり、当初は裁判員制度には批判的であったが、意外としっかりと機能するかもしれないなと思ったりした。さて、押尾学には、有名な「お塩先生語録」なるものがある。ちょっと、幾つかカテゴリー分類して、引用してちょっと検証してみたい。

まずは、天才ミュージシャン編
(以下引用)
「俺はカート・コバーンの生まれかわりだ」
「最高の俺は他人は当然、俺自身も超えられない」
「『何故俺はロックなのか?』それは俺がロックだったからさ」
「俺の音楽にロックを感じない奴は二度とロックの本質に触れられない」
「難民の人達には俺の純粋なロックに輝かしい希望を見つけて欲しい」
「…俳優からデビューして音楽活動を平行してやってる奴がいるけど、両方とも中途半端で自滅。自分は、両方をコンスタントにやる唯一の存在にする」
「日本の腐ったシステムとか音楽シーンとか、そういうの変えてやりたいですね。」
「日本のロックは聞くに耐えない。モー娘の方がまだ聞ける」
「ブラーはカスの音楽。ゴリラズを聞くやつは人生終わり」
「ジム・モリスンのステージでの自慰行為はいつか真似したい」
「本当のパンクはロンドンでもなくNYでもなくLIVにある」
「レッチリにレイジ・・オレの選ぶ音楽は最高にクールだ」
「(hideの曲では)「Rocket Dive」が一番好きですね。hideさん超好きで・・・。とにかく他人のような気がしない!」
「失礼なことを言うわけではないけれど、日本の他のロックバンドとは一緒にされたくない。俺は英語ができるし、ロックにはやっぱり日本語よりも英語のほうがのるじゃないですか。役者がやってるって思われたくないという気持ちは強いですし、『この音を作ってみろよ』『この歌を歌ってみろよ』って思いながら作ってます。」
「(ピストルズの来日について)追い返しますよ。ここは俺の縄張りだから。日本のヘッズを守る義務が、俺にはあるから。みんなは安心してLIVを聴いてて下さい(笑)」
「カートが生きていたら、俺に嫉妬しただろうか」
「ニルバーナってナーヴァナのこと?前はよく聴いたけど、今は自分の音楽やってるからね・・・まあお疲れさま、あとは俺にまかせてよって感じ」
「ジミヘンのようにギターを燃やすような真似はしない。今の俺は、既に炎に包まれている」
「(ストーンズの「It's Only Rock'n Roll(But I Like It)」は)タイトルダサすぎっすよね。悪いけど。大友康平かよ・・・俺なら「This Is Hardcore And It's Me」ぐらい言いますよ。そう言い切るだけの資格が、俺にはあるから。」
「本人は英語に弱い中途半端で意味不明な奴が多い。サザンやドリカムはちゃんとしてるけど、他は何がやりたいのか解らん。」
「オアシスなんて、日本でいえばB'zみたいなもん」
「世界に同じ人が2人存在するが俺はオアシスの生まれ代りかもしれない・・・・」
「俺は尾崎豊を超えていると思う。歴史を作る。」
「このアルバムができたとき俺はカートコバーンの生まれ代わりと思ったよ」
「遠藤ミチロウ、彼はなかなかクールだね。オレと近い空気を持ってる」
「LIVの音楽はタイム・カプセル。30世紀の人間を驚かせますよ。逆に、今の奴らには少し高級すぎたかなって反省もある(笑)」
「俺のライヴにミュージシャンが見に来たら、マジで引退まで追い込みますよ。死にたくなるほど自信喪失させる。それだけ圧倒的なもん聴かせるつもりだから」

凄い自意識。大友康平をこんなに見下せるなんて、相当大した才能なのだろう。どんなに凄いミュージシャンなのかと思ってユーチューブでチェックしてみた。

http://www.youtube.com/watch?v=0rAiiuhp28Y&feature=related
http://www.youtube.com/watch?v=YyscZ3JvEwk&feature=related

驚いた。カートが嫉妬することは100%ないと断言できる。というか、大友康平に失礼過ぎるでしょう。ブラーを聞いていた方が全然いいわ。楽曲や演奏がそんなに悪いとは思わないけど、スタンドマンの押尾学のボーカルが酷すぎる。このメンツで誰か一人くびにするなら、まずボーカルですね。「俺の音楽にロックを感じない奴は二度とロックの本質に触れられない」。ううむ、まあこう言われてしまうと、何とも言えないですが、彼にロックを感じるくらいなら、別にロックなんていらんわ。というか、もしかしたら彼は新たなコメディアンなのかもしれない。それを理解しないで、まともに受け取ってしまう我々の偏狭さが、彼のこのひねった天才的なギャグセンスを理解できていないだけなのかもしれない。とはいえ、オアシスをBzみたいなものと言った後、俺はオアシスの生まれ変わりと言ってたりして、それって押尾=Bzということか。しかし、Bzの方がまだ音楽性は高いよなあ。何を言いたいのかが分からないのは私が凡人だからか。

「日本代表として恥ずかしくない、ロックンロールの神髄を見せたかった。」
いや、お願いだから日本代表に勝手にならないでください。

さて、他にもとてつもない発言があり、そういった点では神の領域に達しているともいえよう。

大先生編
(以下、引用)
「若く可愛い女の子の悶えには神が宿っている気がする」
「汚い政治家みたいになりたくない」
「俺、昔、東大受かったんですよ。でも日本の大学なんてウゼーと思って・・・」
「サッカーをやっててヨーロッパにサッカー留学もしていたんだ」
「散々悪いことしてきたけど後悔はしてねえよ」
「ヒデとはあいつが有名になる前から親友だったんだぜ」
「オマエらが今付き合ってる女はオレと付き合えないから仕方なくオマエらと付き合ってるんだ。」
「今好きな人?いない…いや、ひとりだけいる。ブリトニースピアーズ」
「俺は、犬を見る目がある。今飼ってる犬も俺が選んだから上品な顔になった。」
「宇梶さん、エンペラーっすよね~。おれはK連合の総長だったんすよ~。後輩は渋谷・新宿・世田谷なんかに5~600人はいますね~。今でも街歩いてると見知らぬ不良から挨拶されますよ~。」
「俺を越えてみろ、俺を愛してみろ」
「やられたら、やり返すのは当然だ。やられたまま何もしない奴はアメリカや横須賀の米軍基地ではチキンって言われて馬鹿にされてた。非があるのはイラクなんだから武力行使もやむを得ないよ。ただ、イラクの市民はなんの罪もないからできるだけ犠牲者が出ないことを願うよ。今回のイラク問題を見て俺が改めて感じたことは力こそ正義!ってことだな」
「ボブ・サップだかナップサックだか知らないけどマジ勝負なら俺の方が強いって・・・・幼少時代米軍基地で戦ってたから。」
「空気とか存在感とか、その場にある物が重要なんだよね。俺の周りってなんか「空気」がいいんだよ。ようするに「1+1=2」なんだよ 」
「自画自賛・・・もともとは調子にのりやすいタイプなんだけど、他人からの誉め言葉はあんまり信用しないんです。別に芸能人だからってわけじゃなくて、この世界に入る前からそうなの。その代わり、オレはいつも自分で自分をほめてますけどね(笑)。」
「俺はアメリカ人。見てくれは日本人だけど、心はアメリカ人っす!アメリカにいる時の方が落ち着くし、日本って堅苦しいですよね。俺はもちろん日本も好きですけど、この小さい国に俺は似合わない。だから何れはハリウッドに行きます。応援してください。」

ううむ、サービス精神がとてつもあるプロフェッショナルなのか、ただの虚言癖なのか。とはいえ、発言内容にはギャグかそうでないか、はっきりと分からないものもある。しかし、彼は有名人だけど、もし有名人ではなくて、今回の事件を起こして、このような発言をブログとかでしていたら、これらの語録はいろいろと人格分析に使われたりして、それなりに2チャンネルとかを賑わしたかもしれない。どちらにしても、普通の人、常識的な人でないことだけは確かだ。あと、彼は12歳までアメリカにいて英語ができると考えているようだが、12歳までいても12歳の英語しかしゃべれないので、それで英語ができると考えるのは大きな誤解である。私は13歳までアメリカにいたが(彼と同じロスアンジェルス)、小学生の英語しかできず、今のようにブラッシュアップされたのはアメリカの大学院に行ってからである。それでも英語で話すと、語彙不足とかで多少やられる。まあ、何か、うまいぐあいに日本人のコンプレックスとかを突いたニッチ戦略で有名人になれたんだろうねえ。とはいえ、ユニークといえば相当ユニークな人物で、人の興味を惹く何かがある人であることは確かである。ロス殺人疑惑の三浦和義を彷彿とさせる。

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