押尾学の公判での弁護側の「すぐいる?」解釈はあり得ない。日本人が英語ができないからって、ここまでバカにするんじゃない。 [語学に関して]
押尾学の公判はとても興味深く、その推移をチェックしている。ドイツ、そしてニューヨークと日本にいないので、インターネットでのチェックになってしまうのだが目が離せない。とはいえ、このブログで何か書くことには躊躇いがあった。というのは、いくら有名人だといってもここまで赤裸々に私生活を暴かれたら大変だと同情するからである。随分と、押尾学は自分勝手の酷い男だとマスコミから非難されているようで、確かに問題はあるとは思うが、実際、自分もドラッグをやっているのに、ドラッグで危なくなった人を救命することは難しいと思われるから、ドラッグをやっていたことの罪では問われても、その救命に関しての責任はどの程度罪を背負わなくてはならないかは不明であると考えていた。と、こういうことを書いて私の脳裏に浮かぶのはスペインのビルバオの公園での光景である。この公園では、中学生が10人くらい、皆でドラッグをしており、そのうちの一人の女の子がもう白目を剝いて酷い状況になっていたのだが、周りの友人達はただうろうろしたり、ボーッとしてそれを見ているだけであった。私は、これは相当不味いと思ったが、同行していたドイツ人の友人に「関係するな」と言われてそのまま去ってしまったことがある。もちろん、私はスペイン語もほとんどしゃべれないに近いし、近くにこの中学生にドラッグを勧めたギャングもいただろうし、何をしても無力に近いので、放っておくのに越したことはないとは思うが、これももしかしたら私も「放置責任」に問われるのではないかと思ったりもしてしまうからだ。
押尾学は息子をリアムと名付けて記者会見で惚けたり、お塩語録の凄さにはたまげるところはあるが、この公判に関しては、よく分からないことが多すぎるので、このブログに書くことも控えようと思っていた。しかし、公判で次のようなやり取りをしていることで、とても腹が立った。それは、自分はバイリンガルだから「来たら、すぐいる?」というのは、「(自分の身体が)いる?」という意味だと解釈させようと試みたからである。そんなことはあり得ない。これは、私もバイリンガルであるからよく分かるのだ。ちょっと、この弁護士と被告押尾とのやり取りを以下、記す。
弁護人「その前の2時14分に、あなたから田中さんに『来たら、すぐいる?』というメールをしています。これに対して、田中さんからはどのような返事が来ましたか」
被告「『いるっ』と返事が来ました」
弁護人「これは、どういう意味で送ったのでしょうか」
被告「来たらすぐ、オレのことほしいか。オレのこといるだろう。そういう言葉の遊びというか、プレーです」
弁護人「『おれの体がいるか』という意味ですね」
被告「はい」
《検察側はこのメールについて「MDMAがいるか」という意味だと指摘していた》
弁護人「お互い薬を持っているという前提だから、(違法薬物が必要かを)確認する必要がないということですね」
被告「はい」
《ここで弁護人が、「ところであなたは、ものを考えるとき、英語と日本語、どちらで考えますか」と尋ねた。被告は「英語です。初めて会話を覚えたのは英語なので、英語の方が得意です」と答えた》
弁護人「『おれの体がいるか』というのを英語で言ってみてください」
被告「Do you want me right away?」
《軽やかに英語を話す押尾被告。あまりに流暢(りゅうちょう)な発音のため、弁護人が一語ずつ区切って繰り返し、確認した》
弁護人「どういう意味ですか」
被告「すぐいるか、すぐほしいか、おれのことを」
弁護人「『(違法薬物を)来たらすぐいるか』というのを英語で言うと?」
被告「Do you want a drug when you arrive.もしくはDo you want a drug right awayとかです」
《弁護人は再び、ゆっくりと英文を繰り返して確認した》
弁護人「田中さんが来たら、すぐセックスするつもりだったのですか」
被告「はい」
弁護人「田中さんもそのつもりでしたか」
被告「はい」
弁護人「セックスすることをお互い分かっていたのに、なぜこういうメールを送ったのですか」
被告「なんだか久しぶりというのと、お互いそういう言葉の遊びが好きというのと、会う前に興奮するというのがありました」
以上である。言葉には多くの意味がある。したがって違う言語に訳す場合、文脈によって違う言葉に変換して訳すことになる。というのは、言葉によっては、それは二つの言語間では1対1で対応せず、1対多であったりもするからだ。例えば、rightという英単語は日本語に訳すと「右」と「正しい」と二通りある。Wantは薬だったら「いる」だが、身体だったら「欲しい」と自然と訳す筈で、そんなことは被告ぐらい日本語ができれば自然とできる筈である。英語で考えるから、日本語がおかしくなるなんていうのは、相当日本語のレベルが低くなくてはあり得ない現象である。すなわち、バイリンガルとは二つの言語で思考できるからこそバイリンガルであり、どちらかの言語に影響を及ぼされるようであるなら、それは定義としてはバイリンガルとは言えない。押尾学ほど日本語ができて、日本語でしゃべっている(すなわち日本語で思考している)時、英語の影響など受ける筈もない。
ついでにいえば、英語とドイツ語など類似性が極めて高い言葉同士で、これらの二つの言語を知っているが、一方の言語の習得レベルが低い場合はそういうミスが生じることも考えられるが、英語と日本語ほど関係性というか類似性が低い言葉の場合は、英語のいい回しがそのまま日本語に影響を及ぼすというのは、よほど英語が得意で日本語が下手な場合でしかあり得ない。押尾学の日本語のレベルは、そのようなミスをするレベルでは決して無く、このようなことで言い逃れをしようとするのは、本当に人をバカにしている。こういう人をバカにした言い逃れを弁護士がもし考案しているのであれば、まさに日本の裁判もアメリカ並みにどうしょうもなくなっていくのだろうか。大変な不安を抱くのと同時に、このやり取りで、やはり押尾はクロだったのだなとの印象を持ってしまった。
さらに言えば、私はそういうことをしたことが一切ないので憶測になるが、ドラッグ・セックスをするのであればドラッグを採取してからセックスの順番になるであろう。セックスをよくするためのドラッグというか興奮剤なんだから。「田中さんが来たら、すぐセックスするつもりだったのですか」というのに「ハイ」と答えた押尾学。それなのにドラッグをして、さらにDVDを観てからコトに及んだと証言している。やはり矛盾が多すぎる。ここはアメリカではないのだから、正直に状況を説明した方が例え、罪をかぶることになっても遙かにその後の心証はよくなっただろうに残念である。ついでに、こんな輩達に騙されないためにも、しっかりと英語を理解する人を増やした方がいいかもしれないと思ったりもする(これは、すべての人がそうなる必要があると言っている訳ではありません)。
押尾学は息子をリアムと名付けて記者会見で惚けたり、お塩語録の凄さにはたまげるところはあるが、この公判に関しては、よく分からないことが多すぎるので、このブログに書くことも控えようと思っていた。しかし、公判で次のようなやり取りをしていることで、とても腹が立った。それは、自分はバイリンガルだから「来たら、すぐいる?」というのは、「(自分の身体が)いる?」という意味だと解釈させようと試みたからである。そんなことはあり得ない。これは、私もバイリンガルであるからよく分かるのだ。ちょっと、この弁護士と被告押尾とのやり取りを以下、記す。
弁護人「その前の2時14分に、あなたから田中さんに『来たら、すぐいる?』というメールをしています。これに対して、田中さんからはどのような返事が来ましたか」
被告「『いるっ』と返事が来ました」
弁護人「これは、どういう意味で送ったのでしょうか」
被告「来たらすぐ、オレのことほしいか。オレのこといるだろう。そういう言葉の遊びというか、プレーです」
弁護人「『おれの体がいるか』という意味ですね」
被告「はい」
《検察側はこのメールについて「MDMAがいるか」という意味だと指摘していた》
弁護人「お互い薬を持っているという前提だから、(違法薬物が必要かを)確認する必要がないということですね」
被告「はい」
《ここで弁護人が、「ところであなたは、ものを考えるとき、英語と日本語、どちらで考えますか」と尋ねた。被告は「英語です。初めて会話を覚えたのは英語なので、英語の方が得意です」と答えた》
弁護人「『おれの体がいるか』というのを英語で言ってみてください」
被告「Do you want me right away?」
《軽やかに英語を話す押尾被告。あまりに流暢(りゅうちょう)な発音のため、弁護人が一語ずつ区切って繰り返し、確認した》
弁護人「どういう意味ですか」
被告「すぐいるか、すぐほしいか、おれのことを」
弁護人「『(違法薬物を)来たらすぐいるか』というのを英語で言うと?」
被告「Do you want a drug when you arrive.もしくはDo you want a drug right awayとかです」
《弁護人は再び、ゆっくりと英文を繰り返して確認した》
弁護人「田中さんが来たら、すぐセックスするつもりだったのですか」
被告「はい」
弁護人「田中さんもそのつもりでしたか」
被告「はい」
弁護人「セックスすることをお互い分かっていたのに、なぜこういうメールを送ったのですか」
被告「なんだか久しぶりというのと、お互いそういう言葉の遊びが好きというのと、会う前に興奮するというのがありました」
以上である。言葉には多くの意味がある。したがって違う言語に訳す場合、文脈によって違う言葉に変換して訳すことになる。というのは、言葉によっては、それは二つの言語間では1対1で対応せず、1対多であったりもするからだ。例えば、rightという英単語は日本語に訳すと「右」と「正しい」と二通りある。Wantは薬だったら「いる」だが、身体だったら「欲しい」と自然と訳す筈で、そんなことは被告ぐらい日本語ができれば自然とできる筈である。英語で考えるから、日本語がおかしくなるなんていうのは、相当日本語のレベルが低くなくてはあり得ない現象である。すなわち、バイリンガルとは二つの言語で思考できるからこそバイリンガルであり、どちらかの言語に影響を及ぼされるようであるなら、それは定義としてはバイリンガルとは言えない。押尾学ほど日本語ができて、日本語でしゃべっている(すなわち日本語で思考している)時、英語の影響など受ける筈もない。
ついでにいえば、英語とドイツ語など類似性が極めて高い言葉同士で、これらの二つの言語を知っているが、一方の言語の習得レベルが低い場合はそういうミスが生じることも考えられるが、英語と日本語ほど関係性というか類似性が低い言葉の場合は、英語のいい回しがそのまま日本語に影響を及ぼすというのは、よほど英語が得意で日本語が下手な場合でしかあり得ない。押尾学の日本語のレベルは、そのようなミスをするレベルでは決して無く、このようなことで言い逃れをしようとするのは、本当に人をバカにしている。こういう人をバカにした言い逃れを弁護士がもし考案しているのであれば、まさに日本の裁判もアメリカ並みにどうしょうもなくなっていくのだろうか。大変な不安を抱くのと同時に、このやり取りで、やはり押尾はクロだったのだなとの印象を持ってしまった。
さらに言えば、私はそういうことをしたことが一切ないので憶測になるが、ドラッグ・セックスをするのであればドラッグを採取してからセックスの順番になるであろう。セックスをよくするためのドラッグというか興奮剤なんだから。「田中さんが来たら、すぐセックスするつもりだったのですか」というのに「ハイ」と答えた押尾学。それなのにドラッグをして、さらにDVDを観てからコトに及んだと証言している。やはり矛盾が多すぎる。ここはアメリカではないのだから、正直に状況を説明した方が例え、罪をかぶることになっても遙かにその後の心証はよくなっただろうに残念である。ついでに、こんな輩達に騙されないためにも、しっかりと英語を理解する人を増やした方がいいかもしれないと思ったりもする(これは、すべての人がそうなる必要があると言っている訳ではありません)。