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合羽橋商店街を訪れる [地域興し]

浅草の合羽橋商店街を訪れる。おもにプロを対象とした問屋が集積している商店街である。1912年頃につくられたと推察され、それ以前は、入谷の田んぼに水を引くための水路が敷かれていたそうだ。今でも川は下を流れている。その川に蓋がされ、その上を路面電車が走り、商店街が形成されるようになった。

大正12年頃には、合羽橋に行けば商売道具が揃うと言われていた。廃品回収が発端。戦後のどさくさで食材の加工品、食料そのものを売ったりするようになった。食にかかわる材料や道具を扱い、戦後の発展とともに、今日に至っている。商店街の最盛期は昭和30年代〜40年代。

この商店街の特徴は、消費財を売っているのではなく生産財を売っているところにある。卸売りの商店街ということだ。最盛期のころは、プロの客に売っていたが、最近はテレビとかで紹介されていることもあり、一般の客が増えているという現象がみられるようになった。売れないより売れた方がいいということで、一般消費者が好むようにシフトしている傾向がある。

広域的な専門店街として似た商店街としては、大阪の千日前が挙げられる。最近ではネットの注文も多く、製菓製パン関係などの売り上げが増えているそうだ。店舗は170。最盛期は10軒のお店を1人の顧客を共有していた。しかし、今では独占している。東急ハンズなどがライバルのようだ。

このような話を聞いた後、合羽橋を歩く。包丁屋、食品サンプル屋、提灯屋、看板屋など興味を惹く店が多くある。思わず、古美術商で手拭いや麻雀パイを加工したストラップ、食品サンプル屋がつくっているストラップなどを購入してしまう。なかなか、物欲を刺激する商店街である。東急ハンズがライバルということであるが、ワンストップで一度、東急ハンズというフィルターが入ってしまっている品揃えに比べて、ここ合羽橋はモノ探しという楽しみが味わえる。包丁などは絶対、ここで購入しようと決意を強くして街を後にした。

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