SSブログ

東海道品川宿にある下駄屋 [地域興し]

東海道品川宿に留学生の学生を含む明学の学生達と訪れる。東海道を歩いたりして、結構、それなりに学生も楽しんだようだ。さて、そこにある下駄屋さんに入り、ちょっとご主人にお話を聞く。慶應元年創業の「丸屋」さんである。最近では下駄屋さんが少なくなったので、お客さんはむしろ増えているとの話を興味深く聞く。衰退産業でも生き残ることで、また商売として成り立つようになるということだ。衰退しているからといって、急いて止める必要もないことをこの下駄屋さんの話から再確認する。下駄はオーダーメード。下駄はピンキリでキリは4000円くらいからだそうだ。最近は、鼻緒を「挿げる」という言葉を知らない奴が多いとか、下駄を履くことを知らない輩もいるとかの話を聞いて、ちょっと耳が痛い。というのは、まさに私がそうだからだ。あと、興味深かったのは「足元を見る」というのは、その人が履いている下駄で、その人が上客であるかそうでないかを判断するということを意味しているという話。私はてっきり「弱点につけこむ」というような意味で理解していたので、結構、新鮮な話であった。まあ、その真意はともかく、確かに足元で人の顧客的価値を判断するというのは適当であろう。なんか、シャーロック・ホームズも靴でその人の素性を推理するというのがあったと思われる。まあ、この下駄屋さんにしては、そういうことだから見栄を張ってでもいい下駄を買いなさい、ということになるのだろうが、まあそういう考えは私も納得したりする。以前、結構、しっかりした仕事をされてお金も稼いでいる方と交渉話をしたことがあるのだが、安い靴を履いていたので、ちょっとこちらが優位な気分になったことがあるからだ。しっかりとした靴は、身体にもいい。ということで、品川宿の下駄屋さんで履き物の重要性を知ったのであった。
タグ:品川宿 丸屋
nice!(0) 
共通テーマ:日記・雑感

nice! 0