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吉祥寺のハーモニカ横町を訪れ、興味深い話を聞く [都市デザイン]

吉祥寺のハーモニカ横町をゼミで訪れる。ハーモニカ横町はときたま訪れたりしていたが、しっかりと話を聞いたのは初めてだったかもしれない。それまで知らなかったいろいろと興味深い話を聞く。ハーモニカ横町の周辺は戦後、闇市として始まる。闇市は通常、女と薬は売らないという不文律があったが、吉祥寺では女も売っていたようだ。ハーモニカ横町という名称は、高齢者は昔の嫌な光景を思い出させるので好きでないようだ。これは、1階は飲食店でも2階はチョンノ間として使われていたことをハーモニカに擬えたことが由来となっているからである。

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(ハーモニカ横町)

ハーモニカ横町は随分と繁盛していたが、駅ビルのロンロンができたころから、店舗が潰れ始める。肉屋、八百屋などが潰れていき、シャッター通りのようになる。東京オリンピックの後、東京に多くある闇市を整理しようとしたが、ここと新宿のしょんべん横町、自由が丘の一部などが残ることになった。なぜ、ハーモニカ横町は残ったのかというと、危ない人達がたくさんいて手を出しにくかったためらしい。また、吉祥寺の地主はお寺さん。その寺の土地の上に大家が店をつくる。この賃貸料が坪1万円。しかし、さらにその大家から店舗を借りるテナントは坪6万円を払う。戦後、農地解放がされたが、それから60年後、まったく働かない宗教法人が私腹を肥やし、さらに働かない大家が私腹を肥やす。小売店主は小作人のようなものだ。とはいえ、家賃は高いけど好き勝手できるところはメリットである。

懐かしい横町の雰囲気に溢れると同時に、意味が分からない横町。店の名前もえいひれ、あひる、モスクワ・・・・ひとつのコンセプトでは括れない。寺の土地であるから、新しい家を建ててはいけない。ガスも25年経つと管が腐るといわれているが、つくられてから50年のものが未だ使用されている。更地ができなくて、新しいものが建てられず、それが面白いものをつくっている。散々やろうとして、結局、手がつけられていないのに何か面白い。ここにしかできないものが出来ている。フランチャイズが出来ないシステムをここハーモニカ横町は有している。

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(屋台の焼き小籠包屋)

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(小籠包)

吉祥寺駅が現在、再開発を計画しているが、これは耐震が理由である。耐震、すなわち安全・安心を理由としている。しかし、次はどうなるかが分からない。安全・安心を求める街づくりはつまらない。将来が分からないところが、より楽しさ、面白さを創りだしているのではないだろうか。ハーモニカ横町の魅力の源がちょっと理解できたような気がした。
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