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ベルリンのペルガモン博物館に入るのに1時間近く待つ [ドイツ便り]

ベルリンの世界遺産博物館島にあるペルガモン博物館を訪れる。イースターの土曜日で人出が多かったこともあるが、入るまでに行列で1時間近く待たされた。なぜ、こんなに長い行列ができたかというと二つある窓口の一つが閉鎖されていたからだと思われる。加えて、これだけ並んでいてもちんたらと一つしかない窓口が仕事をしているからだ。日本だと、これだけ行列が長いとどうにか早く処理しようと最大限の努力をしたりする場合が多いと思われるが、ドイツでは他人がいくら時間を無駄にしようが、機会費用を損失しようが痛くも痒くも感じない。これは、もう1年のドイツ生活からよく分かっていることだが、それでも腹立たしい。後ろにいたイタリア人が、「明日の券を買えるか」と私に聞いてきたので「そこの係員に聞けば」と答えると、「そうしたら、ここに並べと言われたのだ」と言う。単に質問をするために1時間もの行列に並ばせるか、と他人事ながら立腹し、「本当にドイツのサービスは最低だ」と言ったら、このイタリア人は「いや、イタリアに来ればもっと酷いサービスが経験できる」と答えた。まあ、そうなのかもしれないが、それにしてもこの効率の悪さは何だと思わずにはいられない。

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(ペルガモン博物館の前に出来た長蛇の列。しかし、その原因は人出の多さというよりかは窓口の処理の効率の悪さ)

しかし、これだけ効率が悪いのにヨーロッパでは優等生である。日本はどこかでよほど酷く搾取されているのか、どこかによほど非効率的な要素を抱えているのではないだろうか。ドイツで1年生活すると、日本の長所が多く見えてくる一方で、なぜ、それなのに対等の勝負をさせられているのか、とまた不可思議な点も多く出てくる。対等の勝負どころか、少なくともオリンピックではこの非効率な国に圧倒的に負けているし、ワールドカップでもまったく歯が立たない。何か狐に騙されたような気分である。
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