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デュッセルドルフといえばアルトビール [ドイツ便り]

デュッセルドルフといえばアルトビール。上面発酵のビールである。120年ほど前にこの地に来たので、実はそれほどの歴史はない。冷蔵庫が発明される前は、ビールを腐らせないためにハーブを入れてみたりなどと、いろいろと工夫をしていたそうだ。しかし、冷蔵庫が発明されて、そんなことはする必要がなくなり、我々は美味しいビールを楽しめるようになったのである。

私は、デュッセルドルフに住んでいるからかもしれないが、このアルトビールが好きである。ドイツといえばビールで、ビールといえばピルスであるが、私はこのデュッセルドルフのアルトビールが仕事場のあるドルトムントのピルスなどより美味しいと思う。唯一、オクトーバーフェスで飲んだミュンヘンのピルスは美味しかったと思ったが、それ以外のドイツの都市では、やはりアルトビールが美味しいように感じるのである。これは、飲みにいくところが醸造所隣接のビアガーデンにほぼ決まっているので、新鮮であるからだけかもしれない。

さて、このデュッセルドルフにはディーベルス、フランケンハイム、シューマッハー、ヒュックセン、シュロッサー、ウェリゲ、ハネンの7つのビール醸造所がある。私はハネンはなぜか飲んだことがないが、他は飲んだ。一番、売れているのはディーベルス、次いでフランケンハイムであるが、私が好きなのはヒュックセン、そしてウェリゲか。といっても、ヒュックセンそしてウェリゲはアルトシュタットの醸造書で雰囲気がいいので美味しく感じているだけなのかもしれない。ビールを飲みにいくのであれば、アルトシュタットのヒュックセンもしくはウェリゲの醸造所に足を運ぶ。いくつかの試みを通じて、他を試そうという気持ちはなくなっている。酒飲み文化は日本が断トツに世界で最も洗練されていて素晴らしいと思っているが、ここビールの飲み文化もそれなりに気に入っている。特にタルタルやピクルス、チーズをつまみに200ミリリットルのガラスに入ったビールを飲み干していくのは快感だ。ちなみに、ビールのお代わりは黙ってどんどんんと持ってくる。なので、もう要らない時はしっかりと意思表示をすることが必要だ。

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(アルトシュタットにあるウェリゲのビール醸造所に隣接するビアガーデンの店構え)

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(ビアガーデンのつまみの例。塩ゆで玉子と生挽肉(タルタル))

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(アルトシュタットにあるツム・シュロッセルのビールとつまみのチーズ。見た目は粗野だが味はよい)

ドイツは食事が不味いとか言われているが、このビール醸造所のビアガーデンで夕食を取るのはなかなか素晴らしい。日本の酒飲み文化は素晴らしいと書いたが、日本のビール飲み文化(例えばライオンでビールを飲んだりすること)に比べても、このドイツのビール飲み文化は優れていると思う。これはドイツを去ったら、懐かしく思うドイツの良き思い出になるだろう。

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