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ポーランドとドイツの国境を挟む双方の相違点に、国際関係の難しさを知る [グローバルな問題]

ポーランドがEUに入って、EU加盟国ならどこで生活しても働いてもいいことになった。これでびびったのがドイツ。ポーランド人がどんどん、ドイツに働きにくると考えたのである。したがって、そういうことが来年までは出来ないように暫定的に規制した。それまでも、ドイツの白アスパラガスの季節には、ポーランド人は出稼ぎに来ていたりしたので、そのような労働に関しては継続的に許可することにした。EUにポーランドが入った後、多くのポーランド人はイギリスに行くのだが、ドイツではなくてイギリスというのは、このような2国間協定のおかげであったらしい。しかし、国境沿いのドイツは縮小が激しいので、ポーランド人に積極的に来てもらった方が活性化する筈なのである。ドイツの国境沿いのポーランドはまだ縮小が起きていないらしい。いいマーケットなのにもったいない。

さて一方のポーランドは元ドイツ領であった西ポーランドに多くのドイツ人が戻って来て、金にものをいわせて昔の土地を買い漁るのではないかと恐れていたらしい。ポーランドの国境沿いのドイツ領の土地は二束三文でも売れないような状態にある。誰が買うのか、と思うがポーランドの人々はそう考えていたらしい。被害妄想もいいところだなと第三者は思う。ちなみに、逆の現象は起きていたりして、ポーランドの小金持ちはこの縮小が甚だしい国境沿いのドイツの土地を買って別荘にしているらしい。

ということで、ドイツもポーランドも被害妄想なのである。相手を必要以上に悪く思っている。まあドイツの場合は、通常の人間が想像すること以上に酷いことにポーランドにしたことがあるので、致し方ないところもあるが、特にドイツは縮小問題という大きな課題を抱えているので、ポーランドと協働するというか、ポーランドの力を借りればいいのにと思わずにはいられない。

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(アイゼンヒュッテンシュタット市のそばでオーダー川(オーデルとも書かれるが、私の耳にはオーダーとしか聞こえない)に架かっていた橋は、第二次世界大戦でソ連軍が攻めた時にドイツ軍が破壊した。現在、ポーランドとドイツの国境になったオーダー川の橋は、まだ修復されていない。橋はポーランド側で一部、まだ残っている)

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