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ポツダムはだだっ広い [都市デザイン]

ポツダム市を訪れる。ブランデンブルク州の職員に取材を入れることができたからだ。ブランデンブルク州のど真ん中にはベルリンが鎮座している。しかし、ベルリンは州格の都市なので、ブランデンブルク州ではない。ということで州都はポツダムになる。ポツダムはポツダム宣言が行われた場所ということと、サンスーシ宮殿があることで知られる。サンスーシ宮殿は世界遺産である。

さて、州の役所で取材をした後、ちょっとサンスーシ宮殿でも見ようかと街歩きをする。ポツダムは初めてではなく、サンスーシ宮殿も訪れたことはある。ロココ調の建築で、私は結構好きである。まあ、ゴシックよりバロック好きなのだ。派手で軽薄な性格なのかもしれない、と勝手に自己分析する。さて、しかし、歩いていて途中で疲れてきた。これは体力的というよりかは精神的な面でやられたからだと思う。役所から遠いことは分かっていた。役所は中央駅のそばにある。サンスーシ宮殿は郊外鉄道で中央駅から二駅のところにある。市電に乗ろうかとも思ったが、生憎、小銭がない。まあ、距離的には歩ける。以前訪れた時も歩いた。しかし、何が疲れさせるかといって、社会主義時代につくられたコルビジェの「輝ける都市」をあたかも忠実に再現したかのような巨大なる区画割りと、高幅員の道路、高層住宅が疲れさせるのである。歩いていて、あまりにも単調なのだ。それならアルトシュタットを歩けばいいじゃないかと思われるかもしれないが、アルトシュタットまで行くのに疲れてしまう。ブラジリアでもそうだが、本当、このコルビジェが提案した高層ビルが林立し、高幅員の道路が縦横に巡らされた都市構造は歩くものには苦しみしかもたらさないと思う。社会主義のように文句をいえない状況に人を追い込んだ社会でないと、とても人は生活できないと思われる。私は文句が多いので、とても無理だ。ということで、サンスーシ宮殿まで行くことを諦めて、中央駅からベルリンに戻ることにした。

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(なんだ、このだだっ広さは)

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(いつまでも着かないような途方に暮れ感が得られます)

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