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ドイツの隣近所のいざこざ事情 [ドイツ便り]

このブログでは書いていないが、隣人とトラブルがあった。このブログに書くとまた何か起きそうで、帰国してからまとめようと思っているが、今日は友人の市役所の職員が仲介者として関わった隣人同士のトラブルに関して紹介してみたい。

友人はある市役所の都市計画課に勤務している都市計画家である。さて、彼がある市民から苦情を受ける。「隣の家のフェンスはBプランに違反しているから、チェックをして欲しい」。友人は早速チェックをしにいった。確かに20センチほどフェンスが建築線から道にはみ出している。これはルール違反だ。しかし、友人はこの市民に言った。「ここで市役所としては是正するよう勧告することはできますが、隣人としてそこまでやりますか。隣人との関係は険悪になりますよ。たまには隣人に助けを求めることもあるんじゃないですか」。しかし、この苦情を言ってきた人は、「嫌、隣人は嫌いだからちゃんと勧告してくれ」。私の友人は仕方なく、市役所として是正勧告をこの苦情を言った市民の隣人に送ることにした。

ちなみに苦情を言った人は、その地元の企業で結構、出世した人。苦情を言われた人は警察官。警察官と喧嘩するかね。とはいえ、20センチのフェンスぐらい見過ごせない心の狭さにはちょっと驚く。もちろん、前から仲は悪かったらしく、フェンスの家の子供が庭でサッカーをしていて、たまにこの苦情を言っている人の家の庭にボールが入ってくることがあったらしい。苦情を言った人は私の友人と同じ町の出身だったのだが、友人は「それは一切関係ありませんから期待しないでください」と釘を刺したようだ。

日本でも騒音おばさんがいたりするから、何とも言えないところがあるが、ドイツ人がみんないい人であることは全くない。当たり前だが。

タグ:ドイツ人
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