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デュッセルドルフ駅で荷物を置き引きされる [ドイツ便り]

夜行列車でワルシャワまで向かうために、デュッセルドルフ駅のホームで列車を待っていた。10分ほど前にホームに着き、寝台列車の停車場所をチェックしようと駅の掲示板を見るためにちょっと荷物から離れた。30秒も見ていなかったと思う。さて、荷物を取ろうと周りを見渡すと魔法のように消えているではないか。え!急いで周囲を見渡したが、私の荷物を持って去っている者は見当たらない。急いで隣にいたおばさんに荷物が取られたのだが誰か見なかったかと聞いたが、誰も見ていないという。まあ、私のドイツ語が今ひとつなので、しっかりと伝わったかどうかは自信がないが、荷物が盗られたことは理解してもらった。ホームをざっと見渡したが、私の荷物を持っている者は見当たらない。ちょっとパニックのような状態になる。しばらくすると、夜行列車が入ってきた。乗るかどうか迷ったが、ここは乗らないことにする。最初に話しかけたおばさんがちょっと怪しいと思ったが、列車に乗るときにチェックすると特に私の荷物は持っていないようであった。

列車が去った後、一通りホームをチェックしたが、それらしきものは見当たらなかった。仕方がないので、駅のサービス・センターで荷物が盗まれたことを言うと、つまらなそうな顔をしながら「警察に行け」と言われる。そこで、警察に行く。警察に行くと、とりあえず身分証明書を出せ、と言われたのでパスポートを出し、事情を説明する。ちなみに盗られたものはガラガラの鞄とカメラバッグであった。具体的に盗られたものをメモしろと言われたので次のように記す。
・ ガラガラの鞄(ポルシェ・デザイン)
・ ポーランドの観光ガイド2冊
・ スケッチブック
・ 筆箱と筆記用具
・ 洗面用具(電動髭剃り)
・ 靴下3足
・ 下着
・ Tシャツ3枚(ユニクロと椎名林檎とラジオヘッズ)
・ スェット・シャツ(ノース・フェイス)
・ フリース(ノース・フェイス)
・ カメラバッグ
・ カメラ(CANON EOS50D)
・ レンズ(CANON EF70-200mm F4L USM)
・ レンズ(CANON EF-S17-55mm F2.8 IS USM)
・ 替えのバッテリー
・ コンパクト・フラッシュ

とまあ、これが被害の実態であった。金額のことを書くのははしたないというか情けないが、鞄の方は鞄本体が一番高くて700ユーロくらいだったと思う。ミュンヘンで2005年8月に購入した。ちょっと横に長くて使い勝手は悪かったが、頑丈なつくりでまだまだ使えた。他は電動髭剃りがちょっともったいないくらいか。問題はカメラバッグの中身である。カメラ自体は1000ユーロとそれほど高くはなく、買って半年くらいだが、ちょっと調子が悪いのでそれほどもったいないとは思わないのだが、レンズはもったいない。望遠が買値で10万円前後、広角の方は13万円前後くらいしたと思う。購入してからともに4年も経っていないと思われる。広角の方は2006年5月の発売直後に買っているから4年は経っていない。まだまだ使えたので悔しい限りである。

警察では被害届け書を作成してもらいサインをした。とはいえ、これで何かできることはあるのかと聞くと、何もできないとの答え。まあ、当たり前だろう。盗難されたのだから。しかし、デュッセルドルフの中央駅で置き引きとかはあるのか、と聞くと、結構あるとのこと。ショックである。私は通勤でしょっちゅう中央駅を使っている。まさか置き引きをされるとは夢にも思わなかった。

これまで盗難された経験はほとんどない。大学時代にオーストラリアのユースホステルに泊まっていた時、財布から7万円盗られたことがある。同室の日本人旅行者がとても怪しく、一緒に行った友人は問い詰めようと言ってくれたのだが、お金を盗んだことを証明することは極めて難しい。これはしょうがなく諦めたのだが、他にはベトナムのホーチミンでおばさん達に取り囲まれているうちにレンズを盗まれたくらいである。ブラジルには10回以上行っているし、アメリカでも7年間暮らし、インドやインドネシアでもそのような目に合ったことがなかったのにドイツで置き引きとは。しかも、まさか使い慣れているデュッセルドルフで、本当に数秒間でものの見事にガラガラ鞄が盗られるとは想像すらしたことがなかった。ドイツでは列車に乗る時、皆、結構席から離れているところに平気で荷物を置く。成田エキスプレスと同じようなものなのだが、こういうことが出来るというのは、基本的に盗難される危険がないからなのである。もちろん、私の場合は列車内ではなく駅ということだったので、状況は違うがそれでも驚く。デュッセルドルフの中央駅でやられたというのも驚くが、やられて言うのも何だが、その手際のよさにも驚いた。どうやって盗られたかも皆目、検討がつかない。置き引きなどは間抜けがやられるものであると高をくくっていたのだが、まさか自分がやられるとは。しかもドイツで。以前、大学の同僚がミラノの空港で置き引きされたことがあり、その時、魔法にかけられたようだと言っていたのだが、正直、冷ややかに聞き流していたと思う。しかし、実際あってみると、本当に魔法のようであった。これは、本当、狐に化かされているような気分である。

まあ何を言っても自分を慰めることもできないが、以後、しっかりと荷物から手を離さないように注意するようにしようと思い、明日への糧とするしかないか。しかし、レンズが盗られたのは本当に悔しい。いっそ、キャノンのシステムを捨てて、ニコンに鞍替えでもするか。もうそうでも思わないと悔しくてやりきれない。

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