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コペンハーゲンのアンデルセンに入ったら閑古鳥が鳴いていた [B級グルメ雑感]

二ヶ月前にコペンハーゲンを訪れて、アンデルセンが開店したことに喜んだ私は、再訪した今回も嫌がる同僚を連れて昼食をとるために入った。日本人女性と結婚している同僚は、なにが悲しくてコペンハーゲンで日本のパン屋に入らなくてはならないのかと抵抗したのだが、それは先輩の特権で押し切ったのである。

さて、アンデルセンのパンの方が本家のデンマークより遙かに美味いと考える私は大盛況しているのではないかと期待していたのだが、なんと閑古鳥が鳴いているような状況であった。12時過ぎのかき入れ時なのに客が全然いない。新宿の伊勢丹なんか、常に行列ができているのに、ここコペンハーゲンではまったく人気がない。しかもメニューも2ヶ月前とは違っていて、開店時にあった私の好きなクイニー・アマンとかがなくなっている。何なんだ、これは。

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(美味しいけど比較的凡庸であったペイストリー)

とりあえずペイストリーをそれぞれ一つ買って、テーブルに座ってスープを頼む。スープは何なの?と聞いたらウェイターは答えられず、スープはスープだと回答した。このウェイターも酷かったが、全般的にしっかりと店員の教育がされていないようで、支払い時こちらの意向を気にしてくれう店員が一人もいなかったので、結局、支払いをわざわざこちらから行かなくてはならないような状況であった。このサービスの悪さは、サービス不毛の地ドイツから来ている我々でもちょっと愕然とする。明らかに客より店員の数が多いし、パン職人の数も客より多かったが、こんなに客が少なかったらパンつくっても無駄なんじゃないかと思わせられた。店員は多くても皆、サービスを無視しているし。

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(ちなみにスープはマッシュルーム・スープでした)

私はアンデルセンのパンのファンである。したがって、その本家コペンハーゲンに開店するのは捲土重来的な覚悟をもってしてやっているのだろうなと、その成功を期待した。それなのに、こんな拙い店員のサービスしか提供できないような店にしてしまって、日本の誇りどころか恥である。また、おそらくパン職人の腕がないので日本と同じパンを提供できないのだろうが、アンデルセンの名をむしろ汚すようなパンを提供していて、一体全体何をやっているんだろうか。同僚は、スープもパンもまあまあ及第点だね、と言ったのを聞いて、いや日本のアンデルセンはこれよりずっと美味しいんだと主張する自分がなんか情けなかった。こんなへたれなことをするくらいなら、コペンハーゲンに開店する必要はまったくなかったと思われるし、ファンである私としては大変残念で悔しい。開店前の市場調査なども全然、やらなかったのであろうか。ちょっとした調査をするだけで、この悲惨な状況は回避できたと思われる。このままでは1年も持たないであろう。これはアンデルセンだけでなく、日本にとってもとても残念なことであると思われる。

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