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生まれて初めてベンツを運転する [地球探訪記]

フランスを巡るのにレンタカーをする。ドイツのレンタカー業界で価格破壊を先導しているシックステーで借りる。いつもレンタカーは最低価格のものを借りるようにしているのだが、今回は長い距離を移動することもあり、ちょっと上のクラスをホームページでチェックしていたら一日4ユーロ余計に払うだけでBMWの5シリーズが借りられることが分かったので、それを予約しておいた。さて、当日クルマを借りようと事務所に行くと、生憎BMWはないので、ベンツのCクラスかフォルクスワーゲンのパッサードのどちらかに決めてくれという。ベンツのCクラスなんか借りる金はないよと言うと、いやいや追加料金は払わなくていいと言う。別にベンツを有り難がる気持ちはさらさらなかったのだが、フォルクスワーゲンのパッサードと同じ料金ということなら、ベンツであろう。ということでベンツを8日間ほど借りることとした。しかし、それにしてもベンツとフォルクスワーゲンが同じ料金なんて、日本ではあり得ない話だなと思う。まあ、ベンツはドイツじゃトヨタで、BMWはホンダ、フォルクスワーゲンはニッサン(ちょっと違うか)のようなものだから、そう思えば不思議ではないのだろうが、日本のドイツ車信奉に長年晒された私には結構、理不尽に思えた。ちなみに、このベンツのCクラスを8日間借りて、3000km の走行距離で410ユーロ、すなわち5万円ちょっとだ。

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(レンタカーで借りたベンツのCクラス。それにしても、なぜこれとフォルクスワーゲンのパッサードが同価格で借りられるのだろうか。日本人にはちょっと不思議な印象を受ける)

ベンツは乗ったことは何回もある。ドイツのタクシーはほとんどベンツなので当然のことなのだが、運転したのは実は初めてであったことに気づいた。ドイツでは非常に珍しくオートマであり、さらに多くの機能が自動であった。運転するとしばらくして自動に鍵が閉まるし、クルマを出て鍵を閉めるとしばらくして車内の電気が消える。まあ、これは別にベンツ特有の機能ではないのだろうが、いろいろと驚く。オートバーンを時速160キロぐらいで走行してもぶれなくて快適である。以前はアルプスの北は走らないと揶揄されるフィアットとかを借りたこともあるのだが、それが150キロぐらいでぶらついていたのとは対照的である。しかし、オートバーンを走っていていつも思うのは、この燃費の悪いスピードで自動車をぶっ飛ばす国のどこが環境先進国なのだろうということだ。緑の党が以前、スピード制限をオートバーンに設けようとしたが却下された。これさえ設定できれば、二酸化炭素削減の目標も容易に達成できるのではないかと思わせられる。などと考えつつも、自分も時速160キロメートルで他の自動車と一緒に走っている。燃費を考えればもっとゆっくり走ればいいはずであるのに。自分のことを棚に上げての批判であった。

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