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ドイツのクリスマス [ドイツ便り]

ドイツというかヨーロッパで始めてのクリスマスを過ごす。とはいえ、何も特別なことはない。せいぜい鶏をオーブンで焼いて食事をするぐらいだ。さて、他のドイツ人はどうなのだろうか?クリスマス・イブは午前中まではデパートなど店もやっていた。しかし、23日は大混雑していたがイブの日はそれほどでもない。クリスマス・マルクトも23日でデュッセルドルフはおしまいであり、イブの日の街中はなんか閑散としている。多くの人がクリスマスは家族と暮らすのでフラットに住んでいる私の近所の人達は皆帰省しているようで、非常に静かである。クリスマス当日は休みで、しかも26日と27日が週末なので3連休となる。店はほとんど閉店になるようなので、買い出しをしておかないと飢え死にする。山籠もりをするような気分だ。

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(ドルトムントのクリスマス・マルクト)
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(ドルトムントのクリスマス・マルクトの巨大なクリスマス・ツリー)

クリスマスを迎えるまでは、街中はクリスマス・マルクトで華やいでいた。このクリスマス・マルクトはニュンベルクなど特定の都市において行われていたお祭りが全ドイツに広がっていたものである。まあ、ミュンヘンのオクトーバーフェストのようなものだが、オクトーバーフェストと違い、クリスマス・マルクトは今では、結構どこでもやっているような印象を受ける。このクリスマス・マルクト、実は多くの都市においては歴史が浅いのではないかというのが私の推測で、これはドイツの大学の同僚もそうだと思うと同意してくれたが、はっきりとしたことは現時点では不明だ。おそらく、郊外でのショッピング・センターの進出に平行して、中心市街地を活性化するためのツールとして活用されるようになったのではないかということだ。このクリスマス・マルクト、いろいろな都市のものを見てみたいと思ったのだが、なかなか時間がなく、結局、デュッセルドルフ、ドルトムント、ハーメルン、ボーフムのものしか見ることができなかった。しかもドルトムントとボーフムは通勤の帰りにちょっと寄ったという程度である。それゆえに、しっかりとしたことがほとんど何も書けないのだが、少ない情報から察すると、基本的には日本の縁日のようなものである。しかし、的屋が運営するのではなく行政や商店街がもっと深く関わっている。そして、どこもソーセージと熱ワインとフレンチ・フライとクレープ、マッシュルーム焼きなど出す物は結構ワンパターンというか似通っていた。なかにはボーフムの焼きそばもあったりしたが、焼きそばなど食べていたら、本当に日本の縁日と変わらない。とはいえ、この縁日とちょっと違うなと思うのは、クリスマスというコンセプトがいいことである。このクリスマスというコンセプトで括ると、なんか普通の縁日のようなものなのに、とてもいい感じになるのだ。コンテンツ勝ちなのだろうか。日本の商店街なども、このクリスマス・マルクトは多くのヒントを与えると思う。神社等でのお祭りより、このクリスマス・マルクトのような商店街活性化のツールとしてのイベントを展開させることを考えるのもありなのではと思った次第である。とはいえ、クリスマス・マルクトはまだまだよく分かっていない。面白いテーマだと思う。うちのゼミ生とかで誰かこのテーマで卒論を書いてくれるといいのだが。いないかなあ。

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(デュッセルドルフのクリスマス・マルクト)
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(デュッセルドルフのクリスマス・マルクト)
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