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コペンハーゲンにて私に顔の似たグリーンランド人に出会う [グローバルな問題]

コペンハーゲンのフリータウン、クリスティアナでツアーに参加するために待っていたら、私と同じような帽子を被ったにこにこした東洋人と思しき人に会った。顔は中国人や韓国人より遙かに日本人に近く、てっきりクリスティアナに住み着いた日本人のヒッピーのおじさんかと思っていた。服装はちょっとみすぼらしかったが、なんとなくファッション・センスは私と近いものを感じ、日本語で話しかけられても面倒くさいなくらいに思っていた。

さてツアー・ガイドが来て、このガイドがこのおじさんに挨拶をする。私に向かってお前はどこから来たのかとガイドが聞くので、日本だと答えると、おじさんを指して、この人はグリーンランド人だけどあんたと似ているね、と言った。え!グリーンランド人。ほとんど外見は日本人のようなので、驚いた。確かに私に似ている。彼が日本で歩いていたら、韓国人や中国人に間違えられることもないと思う。それくらい日本人に似ている。もう、いつ日本語が出てきてもおかしくない、いや日本語以外の言葉が出てきたら驚くくらいに日本人に似ているのだ。

クリスティアナにはグリーンランド人達も数名、住み着いている。クリスティアナの本にも彼らが写真で紹介されているが、この写真に載っている人達も何名かは日本人に似ている。逆にいえば、私も外見ではグリーンランド人で通るかもしれない。まあ、私のファッション・センスは相当、ヒッピー的であるから、そういう点でもクリスティアナに住むグリーンランド人とは相通じるものがあるのかもしれない。

グリーンランド人と出会ったのは、もしかしたら生まれて初めてかもしれない。デンマークでは相当、マイノリティとして辛酸をなめさせられているようだ。その社会の底辺で生活している人達が外見上、我々日本人と似ているというのは非常に示唆的で興味深い。こんなに外見が似ているのであれば、日本人ももっとグリーンランド人に関心を抱いてもいいのかもしれない。グリーンランドがデンマークであることは知識としては知っていたが、クリスティアナというちょっと一般的ではない所に訪れたことで、その社会の裏側を垣間見られたような気がする。クリスティアナは、暴走族に被害を被るのであるが(麻薬の販売権の暴走族同士の抗争の舞台となってしまった)、デンマークと暴走族というのも意外な組み合わせであった。しかも、3つのグループの一つはインド・パキスタン人のグループであるという事実を聞いて二度驚いた。ドイツはちなみに暴走族がいない。これはオートバーンで皆、暴走できるからか。というのは皮肉だが、クリスティアナに訪れて意外なデンマークの側面をいろいろと知れてよかった。それにしても、アメリカ・インディアンなんかより遙かに今日、出会ったグリーンランド人は日本人に似ていた。いろいろと世の中、知らないことだらけである。

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