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高松市丸亀町のタウンマネジメントの数値目標に「駐車場台数」があるのは疑問だ [都市デザイン]

高松市丸亀町のタウンマネジメントは、そのしっかりとした中心市街地のマネジメント・システムが高く評価されているベスト・プラクティス的な事例として知られている。しかし、その数値目標を知って驚いた 。「市民の集うメインストリートを実現する」で挙げられたものは来街人口、商業床面積増、駐車場・駐輪場台数増なのである。来街人口は分かる。商業床面積増は、別に売り上げが増えれば床面積が高くなくてもいいだろう。そもそも、確か床面積当たりの売り上げが都道府県では最低レベルの香川県では、商業床を増やす必要はない。もっと、面積当たりの売り上げを増やした方が、市民の集うというイメージに結びつくであろう。しかし、まあ、これもそんなにけちをつける必要はない。問題なのは、次の駐車場・駐輪場台数である。特に駐車場台数だ。自動車と商店街はそもそも相性が悪い。自動車ではなくて、徒歩や自転車、公共交通でのアクセスこそを図るべきであるにも関わらず、なんで市民の集うことの指標として駐車場台数を挙げなくてはならないのか全く理解に苦しむ。そもそも駐車場を増やせば、それだけ商業床面積も減る。密度的にも市民が集うといったイメージにはつながらない。丸亀町の商店街は、郊外の大規模ショッピング・センターと違う方向性を向くべきなのに、相も変わらず意地を張ろうとしているのか。そもそも、丸亀町は商店街のオヤジというよりかは不動産業者の集まりといったイメージを個人的には抱いている。不動産業が集まってマネジメントしても、ショッピング・センターより魅力的な商業空間をつくれるのか。そもそも、この試みに国の税金を投入する価値もあるのか(このプロジェクトには多大なる国の補助金が投入されている)。この数値目標を知って、私は大いなる疑問を抱いたのであった。とはいえ、後半部分はしっかりとした裏付けのある数字に基づいての意見ではないので間違っていたらすいません。しかし、数値目標に駐車場台数を上げているのは、はっきりいって彼らが「市民の集う」空間とはどうやったら出来るかが分かっていないことを天下に晒していることは確かであると思う。
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