SSブログ

ドイツで再びレンタカーをして、また驚く [ドイツ便り]

国際免許も取ったこともあり、また旧東ドイツの縮小都市を調査に行くのに、レンタカーを借りることとする。これは、旧東ドイツの縮小都市を訪れるのに公共交通を使うととても不便だからである。特に私は郊外の住宅団地などを視察するので、その都市までの移動というよりかは市内の移動を公共交通と足だけでやろうとすると大変、困ったことになる。今回は、ビデオも持って行くことと、長期の旅行(4泊5日)にしたのでデュッセルドルフからレンタカーすることにした。

さて、レンタカーの予約は事前にインターネットでしておいた。水曜日の14時から火曜日の14時までで199ユーロだ。激安のシックスティーでも、破格の値段だと思う。自動車を取りに行こうとしたのだが、ちょっと買い物などの用足しをしたりして、自動車を取りに行ったら15時20分ぐらいになってしまった。レンタカーの事務所に車を取りに来たことを告げると、予約はキャンセルされていると言われる。え!そんな馬鹿な。念のために予約確認書をプリントアウトしていたので、それをみせると、予約してから1時間以内に自動車を取りに来ないとキャンセルされるようになっていると言われる。ここにも書いてある、と予約確認にドイツ語で小さく書かれている文章を見せられる。そんなものに気づくか。気づいても意味が分かるか。と心の中でちょっとキレネンコになる。他の車でもいいからないのか、と言うと、ないと言う。脱力してしまうのと同時に、ドイツのサービス産業の顧客無視の姿勢に改めて感心する。しかし、ドイツでの生活を半年して、もうドイツのこういうサービスの悪さにはガンジーの気持ちのように無抵抗主義を通すことにしたので、「しかし、ホテルも予約したのでどうしよう」とだけ言っておいた。受付の女性は、同情するような顔をして、「ユーロカーに行かれては」とライバル会社に行くことを勧めた。

ホテルはインターネットで予約したので、もうキャンセル料は全額取られる。幸い、1泊50ユーロという激安ホテルではあったが、こんなことでキャンセルするのも癪なので、ユーロカーではなく、ハーツを訪れる。火曜日ではなく月曜日に返却することにして、車を借りられないかというと、フォードのフェスタというぼろ車で299ユーロという。はあ、これじゃホテルをキャンセルした方がいいな、と思い、「それは高すぎる、シックスティーだったら199ユーロだった」と予約確認書を見せると、ハーツの従業員もその安さにはショックを覚えたらしく、なんか従業員同士で相談しはじめて、それなら229ユーロまでまけようと言ってきた。ドイツでこんな割引きの提案を即興で言われたのは初めてだ。これだと30ユーロ高いが、ホテル代のキャンセル料を考えると得だ。ということで借りることにした。シックスティーの顧客無視、利益重視の対応に参ったあとだったので、この顧客をどうにか捉まえようという姿勢に好感を持ったこともある。しかし、それにしても結構、いい加減だよね。本当、素直に299ユーロで契約をしなくてよかった。まるでイスラムの国のようだが、ドイツの融通のなさに参っていたので、結構、嬉しかった。参考までに、この割引きの提案をしてくれたのは、当然、ドイツ人ではなくて、東南アジア系と思しき風貌と名字をしていた。
nice!(0) 
共通テーマ:日記・雑感

nice! 0