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デュッセルドルフの三越が閉店するのでバーゲンを期待して行き馬鹿をみる [ドイツ便り]

デュッセルドルフの三越が本日をもって閉店するので、バーゲンを期待して行く。もう「持ってけ泥棒」的な状況にあるのではないかと期待に胸を膨らませていった。しかし、そのほとんどの商品は2割もしくは3割引きであり、そもそもの定価が高いこともあり、買いたくなるようなものはほとんどなかった。アンプルマンという旧東ドイツの信号機のアイコンを模したグッズが多く売られていたが、3割引きでもそこらへんの店より高い価格設定がされていた。ワインもまず、私の家のそばのワイン屋の3倍〜5倍くらいの価格設定をしているような印象を受けた。もしかしたら売る気が全然ないのではないか、とさえ思わせた。今日で閉店というにも関わらず、まだ多くの品が売れ残っており、ここは下手にブランド価値を維持することより、在庫の処分を考えた方がいいのではないかと人ごとながら心配をしてしまう。

三越はヨーロッパではデュッセルドルフ以外だと、パリ、ロンドン、ローマ、マドリッドにあるらしい。デュッセルドルフ以外は皆、大都市でありかつ首都であり、そういう点からもデュッセルドルフの特異性が伺えるが、まあ、三越に置いてある商品をみると、もう、こういう店のニーズはほとんど消失してしまっているのではないかと思わせられる。いかにも、という感じの日本人向けのドイツのお土産が置かれているが、今日日、このようないかにも、というドイツ土産をもらって喜ぶ人もそうはいないであろう。しかも、この価格設定の高さは買う方にしても厳しいものがある。1970年代ならいざ知らず、2009年の今、三越デュッセルドルフ店が閉店するのも致し方ないかなと思わせられた。マドリッド店も今年の12月にどうも閉店するらしい。

しかし、久しぶりに日本のデパートに寄り、その丁寧なサービスに感動した。日本人なら当然と思われるようなサービスもドイツのデパートでは皆無に等しい。三越に置いてある商品はともかくとして、このサービスがなくなることはちょっと惜しい気がしないでもない。


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