SSブログ

ドイツでワインを買う [ドイツ便り]

語学学校の友人を自宅に招く。というのでワインを近くのワイン屋で買った。置かれているワインのほとんどはフランス産かイタリア産のものであった。私は、酒はその土地のものという信条を持っているので、ドイツのワインを買おうと思っていたのだが、ドイツのワインの揃えが少ない。これは、もしかしたらワインはやっぱりフランスの方が優れているのか、と思い、店主に尋ねると、そんなことは全然ない、と言う。ドイツ産を置いていないのは、ドイツのワイン好きはワインに拘るので、ワイナリーにまで直接行って買うか、もしくはワイナリーから直接送ってもらうからだそうだ。すなわち、店に置いてもあまり売れないので、フランス産とイタリア産を置いているだけだそうだ。そして店主は、欲しいドイツ・ワインがあればこっちで注文しておいてあげるよ、と言った。私は、ワインに詳しいわけではないので、置いてある中のお勧めを買うことにしたが、ワインという商品がしっかり生産者ベースで流通していることに感心した。日本の酒造もそういうアプローチをしているところが徐々に増えているのかもしれないが、ドイツのワインの生産者—消費者を直接、つなぐマーケット・チャンネルはいろいろと参考になるのではないかと思ったりした次第である。ちなみに、ここで買ったドイツ・ワインは10ユーロちょっとであったが、結構美味しくて感心した。


nice!(0) 
共通テーマ:日記・雑感

nice! 0