SSブログ

インターネットで使用される言語状況 [グローバルな問題]

2002年の古いデータで恐縮だが、インターネットのウェブサイトで使われる言語は6割近くが英語である。次いでドイツ語が7.7%,フランス語が4.9%、日本語が4.9%、スペイン語が3%、中国語が2.4%と続く。増加率が高いのはスペイン語と中国語だそうだ。

英語を母国語とする人は約3億8千万人くらいだ。これは全人類の6%ちょっとであるから、随分とインターネットは英語によって支配されていることが分かるであろう。日本語を母国語とする人は全人類の2%くらいだから、この英語の圧倒的な強さに改めて驚く。英語というのは、結構、文法的にもいい加減で発音なども例外が多いし、ドイツ語のような造語能力にも劣り、日本語のような外来語を取り込む自在さもないし、そういうことを考えるとよくここまで寡占状況に持ってこられたなと感心する。

語学というのは国力と通じるところがあり、将来的な国力を維持するためには積極的にその言葉を地球規模で普及させることが重要だと思う。日本語というのは、結構、表現力もあり、また他国語では表現できないようなところもあるので、もっと多くの人達に第2外国語や第3外国語とかで学んでもらうように戦略的に考える必要があると思う。日本から学びたいと思う人達も若者を中心に増えている傾向にあるので、この機をうまくつかむことが必要であろう。私は現在、デュッセルドルフでゲーテ・インスティテュートという世界的に展開するドイツ語学校に通っているが、このようなものを日本語でもつくる必要性を痛感する。私に多大なる資金があれば、是非ともそういう語学学校を設立したいと思っているくらいだ。しかし、ドイツ語学校の学費に困っているような身では、それも夢の夢か。

グローバリゼーションというと、英語を勉強することが必要と思う日本人が多いような気がするが、むしろ日本語をしっかりと世界に広げて、日本語でコミュニケーションできる外国人を増やすといった観点も必要だと思う。そういうことをこのインターネットのウェブサイトで使われる言語の割合をみて、強く思った次第である。


nice!(0) 
共通テーマ:日記・雑感

nice! 0