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元イーグルスのドン・フェルダーの取材をユーチューブで観て、イーグルスのコンサートに行く価値はないなと思う [ロック音楽]

イーグルスがドイツに来ている。巨大なスタジアムでしか演奏していないので、回数は少ないが近場ではケルンでやる。多少、行くことに食指が動いた。イーグルスは中学時代と高校時代は好きであった。『ロング・ラン』が出たときは高校一年の時で、予約をしてその発売を待ち望んでいた。初めて行ったロック・コンサートもイーグルスの武道館で、会場が暗くなった後、ホテル・カリフォルニアのイントロが流れた時にはとてつもなく感動したのを今でも覚えている。最初のロック・コンサートがイーグルスであったことは幸いであった。今でも、ホテル・カリフォルニアは私のフェイバレット・ソングの一つであるし、後半のギター・ソロはロック史上最高のギター・ソロの一つでもあると思っているくらいだ。

まあ、それほどのファンでもあった訳だが、『ヘル・フリーゼズ・オーバー』が出たときはまったく熱意も冷めまくっていて、CDを買う気もおきなかった。何を今更イーグルスだ、みたいな気持ちであったと思う。今、思うとこの時のライブは結構よくて、そんなに無視しなくてもよかったのだが、当時は人生にも余裕がなかったのであろう。そして、さらに13年ぶりに一昨年『ロング・ロード・アウト・オブ・エデン』が出て、人生に多少余裕があったので購入したら、これは一回聞いてもう十分といったような酷いアルバムであった。このブログでも批評を書こうかと思っていたが、あまりにも酷いので書くにも値しないと考え、放っておいた。とはいえ、ちょっとドイツでコンサートをするので多少、行こうかなみたいな気持ちになっていた。

そう思っていた時に、ドン・フェルダーのテレビ番組の取材をユーチューブで観た。『ロング・ロード・アウト・オブ・エデン』にドン・フェルダーがいなかったので、リタイアしたのかなと思っていたら、どうもクビになっていたようだ。ドン・ヘンリー、グレン・フライとの共作になっているが、ホテル・カリフォルニアの実質的な作曲者はドン・フェルダーである。また、『呪われた夜』の素晴らしいギター・ソロなど、イーグルスをロックバンドたらしめているのは、このドン・フェルダーと『ホテル・カリフォルニア』時に加入したジョー・ウォルシュである。この2人がいなければ、イーグルスはカントリー・ロックバンドとして『ならずもの』や『テイク・イット・イージー』、『偽りの瞳』といった佳曲はつくれても、『ホテル・カリフォルニア』や『呪われた夜』のようなロックの名曲はつくれなかったであろう。

イーグルス株式会社の株は5等分(バーニー・リードンとランディー・マイズナーは脱退したときに自分たちの持ち分を返しているので3等分。新しいメンバーには株は分配されていない)されており、メンバーは均等の権利をもっていたのだが、ドン・ヘンリーとグレン・フライは、ドン・フェルダーよりバンドの売り上げへの貢献度が高いと自ら考え、ドン・フェルダーはより少ない取り分しか得られないようにしようとしたそうである。なんか汚いなあ。既に億万長者なんだから、仲良くすればいいのに、随分と心が狭い話だ。グレン・フライは大学時代にソロ・コンサートに行ったことがある。イーグルスでは一番背が低かったので、ソロになったらみんな自分より背が低いメンバーを集めた、と言っていたが、あながち冗談ではなくてそういう下らないことを気にする男なのかもしれない。このコンサートは『ピースフル・イージー・フィーリング』と『テイク・イット・イージー』しかチケットに値する曲を演奏しなかった。私なら、ドン・フェルダーの『ホテル・カリフォルニア』と『呪われた夜』のギター・ソロを聴くためにより多くのお金を支払うだろう。

まあ、取り分を少なくすることに納得しなかったり、コンサートの回数を増やそうなどと提案したりしたことで、ドン・フェルダーは結局、くびを言い渡される。そこらへんの話は下記のユーチューブでチェックできる。

http://www.youtube.com/watch?v=vr3TRCgTlVQ&feature=fvw

これを観たら、今度のコンサートもなんだ、ただの不誠実な守銭奴による金稼ぎかということが分かり、行く気はまったく失せた。

ところで、私はイーグルスの中ではダントツにジョー・ウォルシュが好きで、ジョー・ウォルシュとイーグルスのどちらが好きかと言われたら、もう20年以上前からジョー・ウォルシュである。ジョー・ウォルシュのソロ・コンサートを武道館で観たことがあるが、それはグレン・フライのものより100倍はよかった。ということで、私がイーグルスを観たいと思うのは、ジョー・ウォルシュ&イーグルスというとらえ方をすると多少、魅力があるからだ。イーグルスでも『プリティ・メイド・オール・イン・ア・ロー』や『イン・ザ・シティ』といった彼の曲が非常に好きであるし、またイーグルスのコンサートのクライマックスは私的には彼のソロ曲『ライフス・ビーン・グッド』である。『ロッキー・マウンテン・ウェイ』もイーグルスの大抵の曲よりも遙かに好きだ。まあ、ジョー・ウォルシュには会いたいなと強く思うが、グレン・フライの金儲けにはつきあいたくないという気分になったので今回は行くのを止める。また、イーグルスは早々に解散して、ジョー・ウォルシュがソロ・コンサートをすればいいのにと思わずにはいられない。その時にドン・フェルダーも同行して、2人で『ホテル・カリフォルニア』のギター・ソロの掛け合いをしたら最高である。しかし、グレン・フライとドン・ヘンリーの強欲で、この2人の掛け合いが観られなくなったと思うと、何とファンのことを考えていない奴らなんだと思わずにはいられない。


ホテル・カリフォルニア

ホテル・カリフォルニア

  • アーティスト:
  • 出版社/メーカー: ワーナーミュージック・ジャパン
  • 発売日: 2005/12/21
  • メディア: CD



ロング・ロード・アウト・オブ・エデン

ロング・ロード・アウト・オブ・エデン

  • アーティスト: イーグルス
  • 出版社/メーカー: UNIVERSAL INTERNATIONAL(P)(M)
  • 発売日: 2007/10/31
  • メディア: CD



ロング・ラン

ロング・ラン

  • アーティスト:
  • 出版社/メーカー: ワーナーミュージック・ジャパン
  • 発売日: 2005/12/21
  • メディア: CD



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