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ドイツでは鼻水を啜るのはマナーに反す!? [ドイツ便り]

ドイツでの生活をするうえで何がマナーに反するのか。スパゲッティなどの麺モノを食べるのに音を出すのはマナー違反。スープなども同様。これは日本でもよく知られていると思う。ドイツ人の友人をラーメン屋とか蕎麦屋に連れて行ったら、日本人が音を立てて食べているのをみて驚いたことがある。ドイツでは許されないと言うので、それは日本では全然いいのだ、と教えてあげたら、日本人はスパゲッティも音を出しても食べていいんだ、みたいな解釈をしていたので、スパゲッティは日本でも駄目だ、と訂正したことがあるのだが、音を出して食べることに関しては、ドイツ人は結構、神経質のようである。

さてもう一つは鼻水を啜ることである。ひたすら鼻水が出たら、鼻をかまなくてはならないようだ。英語で鼻を吹く(Blow your nose)という言い方があるが、本当、金髪美女が人前でもまったく気にしないで、豪快な鼻かみ音を出しているのをみると、私などは引いてしまうが、これは鼻水を啜ることに比べるとはるかに許されることらしい。これは、鼻水を啜ると頭によくないからか、と尋ねる私に、いやギリシャ時代から、人体に悪いものは外部に掃き出すといいという考えが背景にあるからじゃないか、とこちらの友人は解説してくれた。ふうむ、そんなものなのか。日本で中学時代、鼻をかまなくてはならなくなって、しょうがなく人前で鼻をかんだのを恥じていた男子学生がいた。これはこれでカルチャー・ショックを受けたが、鼻水を啜るのがマナー違反であるのもちょっと驚きである。とはいえ、今日、電車で同席していた若いドイツ人の男性は鼻を啜っていた。まあ、100%いけないということではないらしい。日本でいえば、電車内で平気で屁をこくといった程度の顰蹙を買う程度のことだろうと推察する。


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