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ニューメキシコ州ロズウェルにあるUFO博物館を訪問する [地域興し]

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ニューメキシコ州の中東部にロズウェルという町がある。人口4万5千人の小さな町であるが、周辺に大きな町もないので地域の拠点となっているような町だ。中心市街地がそこそこ機能していて悪くない感じの田舎町である。この町外れにUFOが墜落したという事件が起きたことがある。1947年のことである。映画にもなり、Xファイルでも取り上げられた「ロズウエル事件」である。

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この不気味な「ロズウェル事件」をこの町は、町おこしに活かしている。その中心となっているのがUFO博物館である。UFO博物館は1991年につくられたが、その後、Xファイルなどでロズウェルが注目されるようになったので1997年に現在の中心市街地の真ん中に移動してくる。最盛期の時は20万人、現在でも16〜18万人が訪れるそうである。私もこの博物館に入ってみた。入館料は5ドルと安い。ただ、中に入ってその安さは理解できた。非常に安易な展示物しかないのだ。いや、展示物はそれなりに興味深いのであるが、展示方法が稚拙で、安直なのである。この博物館の一番の目玉は、ホルマリン漬けのエイリアンということなのだが、これはもう脱力するような子供だましであった。まあ、5ドルということを考えれば文句も言えないが、せっかくの充実したコンテンツに恵まれていることを考えると勿体ない。

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また、この博物館に隣接してミュージアム・ショップが設置されているのだが、このショップが品揃え、価格といいまったく酷いのである。特に価格は相当高く設定されていて、Tシャツが20ドル前後する。しかもデザインも今ひとつである。お土産を買おうと意義込んで入ったにも関わらず、買う物がなくて困った。そこで周辺にもエイリアン関連の土産物屋が多く立地していたことを思い出して、それらの一つ、博物館のすぐ目の前にあるスターチャイルドという店に入る。すると、ここは遙かにいい品揃えで、しかも価格的にも半額ほど安い(例えば、はるかに優れたデザインのTシャツが9ドル代で売られていた)など、ミュージアム・ショップよりずっと土産物屋として優れていることに気がついた。店主に、あのミュージアム・ショップは酷いね、という話をすると、それ以前はいろいろとコンサルティングなどもして手伝っていたけど、現在の館長になってやり方が納得できないと言って追い出され、しかも館長はお土産の料金を大幅に上げたのさ、との話をしてくれた。ロズウェルの観光施設の目玉は博物館である。当然、わざわざここまで来る18万人前後の観光客のお土産の需要は高いであろう。しかし、そこでぼったくるような商売をするのは博物館としてはどうなのであろうか。隣に誠実な料金設定をした土産物屋があることを考えると、その経営方針は間違っていると思わざるを得ない。まあ、このスターチャイルドという土産物のおかげで、結構、嬉しい気分で町を後にすることができたが、博物館だけを訪問したら後味の悪い旅行となってしまったであろう。町の観光方針として、この点は再考するといいであろう。

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