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東高円寺の博多ラーメン「ばりこて」に行き、やはり博多の豚骨ラーメンは旨いと感心する [B級グルメ雑感]

東高円寺の博多ラーメン「ばりこて」に行く。長浜ラーメン系の豚骨ラーメンを供する店である。店は大久保通り沿いにあり、最寄り駅は中野駅か東高円寺である。私は自動車で学生を2人連れて行った。近くにコインパーキングがあるので、自動車で行くと便利であった。さて、ある程度並ぶことを覚悟していたのだが、20時30分くらいだったのだが並ばずにすぐカウンターに座ることができた。メニューは相当シンプルで「博多ラーメン」、「玉子ラーメン」、「ねぎラーメン」、「チャーシューメン」の4つしかない。私は「ねぎラーメン」を注文した。麺は「生」、「ばりかた」、「かた」、「普通」、「やわ」の5種類から指定する。私は「ばりかた」を注文する。720円であった。

さて、出てきた「ねぎラーメン」を食べて驚いたのは、スープが非常に上品であるということだ。豚骨ラーメンのスープで、この慈愛あふれるような優しさはあまり経験したことがない。ただし、上品な分、豚骨ラーメンのスープが有する強烈な個性は薄れている。ちょっと控え目である。私のような中年には有り難いが、若者にはちょっと物足りないかもしれない。麺に関しては「ばりかた」は、ちょっと私にはそれほど食べやすいとは思えなかった。麺が美味しいのは分かるが、無理してここまで生で食べなくてもいいかな、というのが正直な感想である。

替玉が120円(半替玉だと60円)という、注文するしかないだろうという価格なので、注文する。替玉は「ふつう」にした。ふつうだと、この麺の美味しさが理解できる。というか、こちらの方がより多くの大衆には受けると思われる。まあ、私はまだツウではないということかもしれない。全般的には強烈なパンチはないが、このスープの上品さはちょっとラーメンの常識を覆すようなものである。スープの美味しさは、個人的には喜多方ラーメンの「まこと食堂」と飯田橋の「高橋」のレベルと言ってもよい。派手さはないが、正統的なアプローチゆえに、これを上回る博多ラーメンにはなかなか出会えないかもしれない。

私はラーメンがそこそこ好きだが、その中では豚骨ラーメンが一番好きである。博多に行けば、パブロフの犬のように長浜ラーメンに行き、秋葉原に行けば同じように「ジャンガララーメン」の本店に行き、秦野に行けば「なんつッ亭」に赴く。浜田山の「一歩」とか、飯田橋の「高橋」を非常に美味だと思っている。豚骨ラーメンの和歌山ラーメンも相当、好きだし(例えば大井町の「のりや」)、豚骨系の喜多方ラーメンの「まこと食堂」も好きであるが、やはり博多の豚骨ラーメンが個人的にはベストのジャンルである。あの細い麺と豚骨スープとのマリアージュ、それにねぎとチャーシュー、煮玉子だけが脇を固めるというシンプルさがいい。あくまでも主人公は麺、そしてそれをサポートするスープ。博多系の豚骨ラーメンのまさに正当をいく「ばりこて」で改めて、博多の豚骨ラーメンは美味しいということを確認した。

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