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戸塚で有機農業をしている農家のお話を聞き、元気になる [サステイナブルな問題]

横浜市戸塚区で有機農業をしている大木さんという農家と話をする。7年前の55歳でサラリーマンを辞めた後、実家の農家を引き継ぎ、農業を始めた。農薬まみれの農業のあり方に疑問を抱き、いろいろと試行錯誤をし、ソフトネットという防虫ネットを開発した。それまでの防虫ネットは線が太く、日光が7割くらいしか野菜に届かなかった。そして、その部分だけ焼けずに跡が残るので、出荷する直前にネットを外して日に当てる。しかし、その時に、虫たちが卵を一斉に産むので、見た目は綺麗かもしれないが、あまり衛生的ではない。そこで、大木さんは線が細い、その代わり耐性で劣るソフトネットを開発した。このネットは日光を十分に浴びるので、甘みを持ち美味しいそうだ。このソフトネットによって、農薬をかけるより手間がかからないで野菜等を育てることができ、また自身も農薬を浴びないので安全だという。消費者に優しい野菜は農家にも優しいのである。大木さんは、このソフトネットの特許も持っており、販売もしている。大木さんは肥料にも気を遣っており、牛糞を秦野からトラックで運んでもらっているそうだ。

3年前から戸塚区の小学校の給食にも納入している。それが新聞や雑誌に記事として取り上げられることになり、農協に納める農産物がないほどだそうだ。現在は17種類の野菜や穀物を育てている。じゃがいも、タマネギ、キャベツ、大根、玉蜀黍、枝豆、空豆等である。

テレビ番組で放映されていたそうだが、嬬恋ではキャベツに38回も農薬をかけるそうである。農薬をかけると蝶の幼虫もキャベツを食べなくなるそうだ。これは、味も固さも変わってしまうからだそうだが、青虫も食べないキャベツというのは、人もあまり食べない方がいいような気がする。有機農業を実践している方々の話を聞くと元気になる。これだけ食糧もグローバル経済の支配下におかれ、食糧自給率も低くなっている中、大木さんのように地道に、しかし誠実に農業をやっている人をしっかりと支援するマーケット、そして社会が構築されるべきであると思う。私も大木さんの野菜を是非とも購入したい、と考える。


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