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門前仲町の居酒屋「魚三」に行く [B級グルメ雑感]

東京を代表する飲み屋街である門前仲町。その飲兵衛の街、門前仲町の居酒屋の中でも人気を集める居酒屋「魚三」に学生3人を連れて行く。地下鉄門前仲町の駅を降りて、東陽町の方へ永代通りを歩き、左手側にある。1階から4階まですべてが居酒屋で、すべてが魚三である。ただし、1階と2階がカウンターで3階と4階は座敷席となる。16時開業、21時30分閉店、という最近のスーパーマーケットより早く店を閉める居酒屋らしからぬ居酒屋である。ここは大変な人気であるとの事前情報を入手していた。油断をすると長蛇の列に並ぶことになると考え、18時前に店に行ったにも関わらず1階は既に並んでいた。これは不味いと思って2階に上がると、2階も既に10名近くの人が並んでいた。1階の方が空いている気もしたが、じたばたするのも何なので2階の列の末尾に並ぶ。2階には二つのカウンターがあり、それぞれ40名くらいが座れる構造になっている。店員はカウンターに一人ずつの2名で仕切っていた。一人はおばさんで、客を叱っていた。早く頼め、とか、今頼むな、とか言っている。滅茶苦茶怖い感じで、まったく笑わず、世の中本当面白いことはない、という表情で給仕している。もう一人は若い女性で、比較的キレイめではあるが、睨まれたら暴力団でもびびるような、超きついオーラを出している。とはいえ、この女性はたまに笑う。おばさんと比べたら、はるかに緊張しなくて済みそうだ、と判断し、4名様ではなく、2名ずつ入るようにして、おばさんではなく若い女性のカウンターに座ることに成功する。回転が速かったので、思ったより待ち時間は長くなかった。15分くらいか。

まず、生ビールの大を注文する。何しろ、40人くらいの客の注文を1人で処理しているので、ちょっとこちらに配慮してくれた時点で注文をしないといつまでも注文できない。ビールが来たら、すぐつまみを注文すべきだな、と思い、タイミングをうかがっていたが生ビールを置いたら、すぐ他の客のところに行ってしまった。この生ビールがまるでドイツのビアホールかのような大ジョッキできた。隣の学生は結構、その大きさにショックを受けたようだ。しばらく生ビールだけを飲んで次のタイミングをうかがう。結構、ゲームをやっているかのように緊張する。うまい具合に、声をかけることができて注文する。品書きが壁中に貼られており、メニューが何しろ多い。ぐずぐずと選んでいる暇はないので、かんぱちの刺身とほうぼうの刺身、アンキモ、鯛のカマ焼きを注文する。アンキモは250円だ。滅茶苦茶安い。どんなものが来るのか、と思ったが、結構、しっかりしたアンキモが来た。でかい。それほど驚くほど美味しくはないが、刺身はしっかりとしている。新鮮である。その後、焼き蛤を注文する。3つで390円。これは、結構、旨い。升酒も注文する。さて、これで終わりにしようかと思っていたら、赤貝の刺身の注文者がみつからなかったので、これを貰う(もちろん伝票にはつけられた)。この時期、赤貝はうまい。期待していたが、やはり結構、うまかった。二人でなんと3610円。私の方が食べたと思われるが、それでも2000円くらいか。生ビールの大ジョッキと日本酒を飲んで、刺身、鯛のかま焼き、アンキモ、焼き蛤などを注文して、この値段は確かに安い。これは、おじさんの味方の正統的居酒屋である。さすが、門前仲町で人気のある居酒屋だけのことはある。


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