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広島でお好み焼きを食べ、お好み焼きという料理の限界を感じる [B級グルメ雑感]

広島のおばの家に来ている。おばが近くにあるお好み焼き屋を勧めたので、行くことにした。広島といえばもみじ饅頭とカープと原爆ドームとアンデルセンとお好み焼きである。お好み焼きやは大阪という説もあるが、広島もなかなか大阪の向こうを張っていると巷では言われている。ということで、せっかく広島に来たのであるから、お好み焼きを食べないのはもったいない。まして、美味しい店を勧められたので、これは行くしかない。

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とはいえ、実は私はお好み焼きが好きではない。それまで美味しいと思ったことはあまりない。大阪に学生と一緒に行ったりすると食べるが、そして、それなりに美味しいな、と思ったりはするが、それでも滅茶苦茶美味しいと思ったことはない。はっきりいって、オムライスに勝るお好み焼きはないとまで思っている。とはいえ、広島のお好み焼きは食べたことがない。以前、といっても8年以上前に広島に来たときは、オムハヤシを食べた。

さてさて、そういうことで広島のお好み焼き屋、初体験である。行った店は、五日市駅のそばにあるお好み焼き「ぼう」。五日市駅や隣の廿日市駅周辺は、本当にお好み焼き屋が多い。お好み焼き屋の密度でいえば、大阪を上回るか。それだけ競争が激しい中で、おばが勧めたのがこの「ぼう」である。ちなみに、私のおばは私が言うのもなんだが、非常に違いの分かる人だ。相当、信頼ができる。大いなる期待をもって、この「ぼう」に入る。

「ぼう」は極めて庶民的な感じで、調理人も店員も若く、感じがいい。こういう店で美味いというのは、相当期待できる。ということで、スペシャル1000円を注文。豚肉、いか、海老などが入った豪華なお好み焼きである。これにそばが入る。一人で寂しい気分だったので、生ビール450円も注文する。

さて、5分くらいすると、お好み焼きが来る。口に入れてみる。ソース味が口の中に広がる。キャベツが多いので口当たりは爽やか、というか癖がない。とはいえ、ソース味だ。そばは多少、かりかりと焦げているが、それほど気にならない。皮は柔らかく、クレープのようだ。決して、まずくはない。美味しいか、といえば美味しい。しかし、それほど驚くような美味しさではない。同じB級グルメであるラーメンだと、たまに脳天をがつんと叩かれたような衝撃を受けることがあるが、お好み焼きは所詮、お好み焼きである。と思った次第である。いや、多分、多くのお好み焼きと比べたら美味しいと思う。さすが、おばが勧めただけのことはある。ただ、どんなに頑張ってもお好み焼きはお好み焼きだなあ、という感じである。オムライスには負けたな、という感じだ。まあ、これは私の好みだけの問題であるのだが。私はくるりは好きだがミスター・チルドレンは嫌いだ。ジェネシスは好きだがELPは嫌いだ。クリスティナ・アギレラは好きだがブリットニー・スピアーズは嫌いだ。ウニは好きだがホヤは嫌いだ。そういうのと同じで、オムライスが好きでお好み焼きは嫌いである。ELPの名アルバムを聴いて、そんなに悪くはないな、と思いつつ、やっぱりあまり好きじゃないな、というような気分をお好み焼きでも感じたわけである。まあ、しかしお金を損した気分とかになった訳では決してない。それなりに、美味しいといえば美味しかったが、次回、似たような機会があれば私は違うものを食べるであろう。


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