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ロストックを訪れ、縮小問題に関していろいろと聞く [都市デザイン]

ロストックの市役所で縮小事情についていろいろと話を聞かせて貰う。ロストックはプラッテンバウの取り壊しがほとんど行われていない。これは、住宅の所有者がライプチッヒやコットブスと違い、多くいて調整が極めて困難だからだそうだ。そうだったのか。やはりいろいろとヒアリングをすると勉強になる。しかし、ロストックは最近では人口減少に歯止めがかかり、一番の問題は郊外化であり、プラッテンバウを積極的に取り壊す必要はないようであった。実際、プラッテンバウの環境もここロストックのものはよくて、公共交通ネットワークがしっかりしているので生活利便性も悪くないようであった。見た目もコットブスのものやベルリンのものよりもはるかにいい。コットブスやアイゼンハッテンシュタットに比べると、まだ将来がみえるような印象を受ける。ただ問題は郊外化である。郊外の自治体が勝手に住宅開発をしているので、ロストックから郊外への流出が止められない。ライプチッヒやコットブスのように周辺自治体を合併するという手段は、ここメクレンプルク・フォアポンメルン州では実施できないそうだ。これは州都がシュベリンというロストックより半分の10万人くらいしか人口がない小都市であることや、ザクセン州がライプチッヒ、ドレスデン、ケムニッツといった大きな都市をいくつか抱えているのに対し、ここメクレンプルク・フォアポンメルン州ではロストックが唯一大きな都市であるために、州の問題というよりかはロストックの問題としてあまり真剣に郊外自治体の合併ということが検討されないからだそうだ。いろいろと連邦制ゆえでの問題の多様性をロストックに来て知ることができた。
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